今までMNNでは、Mightyfools(マイティフールズ)やChace(チェイス)といったYellow Claw(イエロー・クロウ)のレーベル「Barong Family」所属のアーティストを紹介してきました。
反応が良かったので、今後も「Barong Family」のアーティストを積極的に取り上げて行きたいと思います!
今回は「Barong Family」のなかでも人気が高いMoksi(モクシー)について紹介したいと思います!
※Moksiの世界観を出すためかSNSはモノクロ写真ばかりなので、こちらもモノクロ写真多めです。
目次
- 1 Moksiとは
- 2 Yellow Clawとの出会い
- 3 「Barong Family」愛はハンパない!
- 4 Moksiのオススメ曲
- 4.1 Chace & Moksi – For A Day
- 4.2 DJ Snake & Moksi – Pigalle
- 4.3 Moksi – Murda Sound ft. MC Roga
- 4.4 Wiwek & Moksi – Masta
- 4.5 Moksi – The Dopest
- 4.6 LNY TNZ & Moksi – Lock The Door
- 4.7 Moksi – In The Rave
- 4.8 DJ Snake – Propaganda (Moksi Remix)
- 4.9 Kill The Noise & Dillon Francis – Dolphin On Wheels (Moksi Remix)
- 4.10 Hardwell feat. Jake Reese – Mad World (Moksi Remix)
- 4.11 Malaa – Diamonds (Moksi Remix)
- 5 おわりに
Moksiとは
Moksi(モクシー)とは、Samir(サミール)とDiego(ディエゴ)からなるオランダ出身のEDMデュオです。
2人とも被っているバケットハットがトレードマークで、「Moksi」というステージネームは英語で「Mix」を意味するスリナム語で、“2人の音楽をミックス”という意味を含んでいます。
Moksiはプロデュースをはじめた当初は90年代のUKガラージや2ステップ、ハウス系クラブミュージックにラップやレゲエの要素を加えたグライムに影響を受けたそうですが、彼らの音楽はベースハウスでもフューチャーハウスでもないオリジナルなサウンドとなっています!
敢えて表現するなら、UKガラージ×ダブステップといった表現が近いかもしれません。
インスパイアされたアーティストとしてDJ Q, Cause & Effect, Chris Lorenzo, Darius, Disclosureといった名前を挙げています。
Samirは「Sam O Neall」というステージネームでソロでプロデューサーをしており、Diegoはオランダで主にMCをしていたのですが、音楽関係でお互い知り合ってからは10年以上の長い付き合いでした。(下の画像はSam O Neallです。)
ある日遊び半分で2人でアイデアを出し合って曲をいくつか作ってみたのがきっかけで2014年の9月にスタジオで「Moksi」を結成したのですが、当時は全く曲をリリースしようとも考えていなかったそうです。
ちなみにSamirは「Sam O Neall」で活動していたとき、Hardwellのレーベル「Revealed Recordings」からも2曲ほどリリースしています。
今のMoksiのサウンドとは全然違いますね!
2人は今のEDMのメインストリームになっているサウンドに人々が飽きてきているのではないかと思い、メインストリームとアンダーグラウンドをつなぐようなサウンドを目指し、今ではその斬新さが多くの人にウケています。
音楽を作る際もステージでパフォーマンスする際も「とにかくユニークであること」を一番大事にしているというだけに、彼らのサウンドやDJセットを見ればMoksiだけの独創性を感じることができるはずです!
服などにもこだわっており、他の人達がしていない格好を考えた結果、90年のヒップホップとイギリスのストリートウェアをミックスさせた格好を意識しているそうで、バケットハットとトラックスーツ(トラック競技者が練習用に着るだぶだぶの保温着)という組み合わせが衣装となっています。
そしてMoksiがデュオを組んで最初に出したナンバー、“Getting Higher”がYellow Claw(イエロー・クロウ)から注目され、彼らのレーベル「Barong Family」と契約することになるのですが、それは後で詳しくお話します。
“Getting Higher”リリース後、すぐにデビューEPとなる『Brace Yourself』を「Barong Family」から発表。
クリエイティブかつ自由を具現化したサウンドはYellow ClawやCarnageなどからサポートされたほか、多くの人々の心を鷲づかみにしました!
このEPのタイトルナンバーである“Brace Yourself”は「Yellow Claw Mixtape #8」にも入っています。
そしてMoksiがとてもラッキーなのは、はじめて出演したギグがあのTomorrowlandということです!
何十年もキャリアを積んだ後、やっと売れてTomorrowlandに出演するDJも多いなか、Moksiは2014年9月に結成して2015年の7月に開催されたTomorrowlandに出演し、Barong Familyステージでプレイしたのです!
Barong Familyのステージで思う存分自分たちのサウンドを披露し観客を沸かせたのですが、はじめ「誰も自分たち(Moksi)のことは知らないだろう」と思っていたもののみんな自分たちの事をすでに知ってくれていたのに驚いたそうです。
Tomorrowlandを無事に終えた彼らはスタジオに戻ってユニークな新曲をいくつも制作し、約1ヵ月後に2作目となるEP『The Power of Moksi』を発表!
4曲収録のこのEPもまた多くのDJたちからサポートされました!
オリジナルソングだけでなくリミックス制作にも精力的で、Yellow Clawの“Till It Hurts”や“No Class”、Valentino Khanの“Deep Down Low”など数多くのリミックスも手掛けています。
https://www.youtube.com/watch?v=jIgI2rGOLwo
2016年のMiami Music Weekの期間には3つのショーをこなし、7月には3作目となるEP『The Majestic』を発表!
9月、10月にはオーストラリアの6都市を回る初のソロツアーを成功させ、11月にはチリで開催されたCreamfieldsに出演するなどさらに活躍の場を増やしています!
Moksiの快進撃はまだまだ始まったばかり。2017年はMoksiにとって更に飛躍の年になることが予想されます!
コラボしたいアーティストとしてスウェーデン出身の女性シンガー、Zara Larsso(ザラ・ラーソン)とアメリカのロックバンドChemical Brother(ケミカル・ブラザース)を挙げており、先日Steve Aoki(スティーヴ・アオキ)がマイケミの“Welcome To The Black Parade”のリミックスを挙げましたが、是非Moksiもリミックスして欲しいとMNNは密かに思っています!笑
マイ・ケミカル・ロマンス
価格: 250円posted with sticky on 2016.12.3
Yellow Clawとの出会い
今(2016年)から約9年前、Diegoは色んなイベントでMCをしたりクラブやフェスの主催をしていたときに、Yellow ClawのBizzey(ビジー)と知り合ったそうです。
※Bizzeyは家族の時間を優先するため、現在はYellow Clawを脱退しています。
一方、Samirは同郷ということもあって12歳の頃からYellow ClawのJim(ジム)と知り合いで一緒に同じ街で成長しました。
しかしJimは18歳のときにアムステルダムへ引っ越してしまい連絡をあまり取り合うことが少なくなってしまいます。
その後、DiegoとSamirは知り合い2014年のある夜、アメリカ出身のDJ、AC Slaterのミックスを2人で車の中で聴いていたときに衝撃を受け「こういったカッコイイサウンドを作りたい!」と思い、一緒にスタジオに入って後の“Getting Higher”を制作。
そのときはまだ45秒しかできていませんでした。
その2ヶ月後、DiegoがBizzeyに会ったときに、BizzeyからYellow Clawの未発表曲をいくつか聴かせてくれた代わりに、この45秒しかできあがっていない曲を聴かせました。
すると数分後にSamirの携帯にBizzeyから電話がかかってきて、興奮気味に「この曲を早く完成させるべきだ!」と言われすぐに取り掛かり、「EPも作るべきだ!」と言われEPの制作も手掛けたそうですよ。
このEPも完成させた後に、Yellow Clawのレーベル「Barong Family」に加わりました。
ちなみにMoksiはYellow Claw×Mightyfoolsの“No Class”のリミックスも手掛けていますが、Yellow ClawのJimからリミックス制作の依頼を受けたそうです。
依頼を受けた翌日、数十秒だけできていたのですが、またJimからこの45秒をオリジナルバージョンに入れたいと言われたため、“No Class”のPVの終盤には、Moksiによるリミックスが入っているというわけです。
「Barong Family」愛はハンパない!
45秒だけだった“Getting Hiher”を完成させ、EPも作り上げた後に、「Barong Family」に加わったMoksi。
Yellow Clawは「Barong Family」を金儲けのために始めたのではなく、少しでも多くの有能なアーティストの手助けをして、本当に良い音楽を世に発信するために立ち上げており、そのことはMoksiはじめレーベルメイト全員が感じています。
Moksi曰く、もしYellow Clawに「明日から自分たちはハードコアをやる」と言ったとしても間違いなくオーケーと言ってくれると自信満々。
彼らは自分たちに「こういう風にやれ」や「そんな風にしちゃだめ」など絶対に言わずアドバイスと曲を公開するプラットフォームを提供してくれるとのことで、そういった自由な気質がBarong Familyのアーティストたちの独創性をさらに伸ばしているのかもしれません。
Barong Familyと契約してファーストシングルを出してから数ヶ月後にはアメリカのツアーに参加させてくれたのも、早く色んなことを体験させて自分たちを次のレベルへと進ませてあげたいというBarong Familyの所属アーティストたちに対する思い遣りを感じます。
Moksi含め、Barong Familyのアーティストたちはみんな「Barong Famikyは本当の家族のようで、契約して本当に良かった!」と口々に言う理由が分かる気がします。
Moksiのオススメ曲
Chace & Moksi – For A Day
中国出身のDJ、Chace(チェイス)とのコラボ・ナンバー。
誰しも一度は一瞬で恋に落ちるほど素敵な人に出会ったことがあるのではないでしょうか。
しかし数日経てばそんなこともすっかり忘れてしまうと思いますが、この曲でそんな儚い記憶を少しでも長く続かせて欲しいという思いから作ったそうです。
Moksiは主にドロップを、Chaceはヴォーカルも担当しています!
DJ Snake & Moksi – Pigalle
フランス出身のDJ Snakeとのコラボ・ナンバーで、DJ Snakeのアルバム『ENCORE』収録曲です。
軽快なメロディな部分とヘビーすぎるドロップとのギャップがヤバすぎです!
これは是非ともクラブで大音量で身体で感じたいです!!
Moksi – Murda Sound ft. MC Roga
Moksiの友人でもあるシンガーのMC Rogaをフィーチャーしたナンバー。
Moksiはオリジナルナンバーを作るのもリミックスを作るのも同じくらい好きだそうですが、オリジナルナンバーだったらなかでも“Murda Sound”がお気に入りなんだそうです。
この曲は結構前から取り掛かっており、何度も改良を重ね8回目の改良を加えた後に完成したそうです。
同じくBarong Familyの仲間でもあるオランダ出身のDJ、LNY TNZ(ルーニー・テューンズ)によるリミックスバージョンもあります!
Wiwek & Moksi – Masta
オランダ出身のDJ、Wiwek(ウィーウェック)とのコラボ・ナンバー。
この組み合わせはかなりアツいです!
サウンドが不気味な雰囲気を醸し出しており、色んなヴォーカルサンプルも加えたユニークな1曲です!
Moksi – The Dopest
タイトルの通り、かなりドープなベースハウスとなっています!
同じくBarong Familyの仲間でもあるオランダ出身のDJ、Cesqeaux(セスコー)によるリミックスバージョンもオススメです!
LNY TNZ & Moksi – Lock The Door
オランダ出身のDJ、LNY TNZ(ルーニー・テューンズ)とのコラボ・ナンバー。
Barong Familyに所属する2組によるコラボということで、これまた斬新なサウンドに仕上がっています!
90年代のトランスを彷彿とさせるサウンドも組み込まれていますね!
Moksi – In The Rave
予測不可能なビートとリズムにレゲエテイストなヴォーカルサンプルがマッチしています!
同じくBarong Familyの仲間でもあるオランダ出身のDJ、Mike Cervello(マイク・セルベロー)によるリミックスバージョンもあるのですが、このドロップ部分好きです!
DJ Snake – Propaganda (Moksi Remix)
フランス出身のDJ Snake(DJ スネーク)のナンバーをリミックスしています!
メキシコで行われたDaydream FestivalでYellow Clawがかけていたほか、DJ Snake自身がEDCで、TchamiがUMFでかけたりと多くのDJたちからサポートされました!
Kill The Noise & Dillon Francis – Dolphin On Wheels (Moksi Remix)
アメリカ出身のDJ、Kill the Nois(キル・ザ・ノイズ)とアメリカ出身のDJ、Dillon Francis(ディロン・フランシス)のコラボ曲”Dolphin on Wheel”のリミックス。
クレイジーになること必至の無機質な音の連打がたまりません!
Kill the Noise & Dillon Francis
価格: 200円posted with sticky on 2016.12.3
Hardwell feat. Jake Reese – Mad World (Moksi Remix)
オランダ出身のDJ、Hardwell(ハードウェル)の“Mad World”のリミックスをRevealed Recordingsからリリースしました。
“Mad World”の『The Remixes』収録で、MoksiのほかにQuintinoやSephyx, Olly James, Ryan & Vinがそれぞれオリジナルのアレンジを加えているのですが、個人的に一番Moksiのリミックスが好きです!
Malaa – Diamonds (Moksi Remix)
Malaaのナンバーのリミックスも手掛けています。
MalaaはDJ SnakeとTchamiによるサイドプロジェクトという噂もありますが、新たにDJ SnakeとDrakeによるサイドプロジェクトの声も上がっており、謎は深まるばかりです!
おわりに
いかがでしたか。
Moksi(モクシー)、早く日本にも来て欲しいですね!
Samirは2人のお子さんを持つ父親でもあるため、音楽と子育ての両立は大変だけどとても幸せだと語っています。
一方、Diegoは音楽こそ自分の全てだそうですが、早く良い人が見つかって欲しいです!笑
MNNで取り上げて欲しい「Barong Family」のアーティストを募集していますので、是非ご要望ありましたらコメント、メッセージ、SNS等でお申し付け下さい!
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