2018年8月10日(金)、DROELOEのセカンドEP『The Choices We Face』がリリースされました。
DROELOEはMNNが個人的にも大好きなアーティストのひとりで、以前詳しく紹介記事を書いたこともありますが、今回そんなDROELOEのお2人に最新シングルや新作EPのこと、私が個人的に聞いてみたかった事など色々インタビューさせて頂きました!
経歴や最新EPをざっと紹介!
DROELOE(ドルール)は2016年にデビューしたオランダ出身のデュオで、San Holo主宰のレーベル、bitbirdの注目株でもあります。
※「DROELOE」とはオランダ語のスラングで、「酔っ払い」という意味。
上の写真でいうと、右がVincent Rooijersで、左がHein Hamersです。
ジャンルでいうとトラップやフューチャーベースに当てはまるかもしれませんが、他のアーティストたちとは一風違った自分たちだけの音を持っていおり、2017年、2018年で“Sunburn”や“Lines of the Broken”, “BACKBONE”などのヒット曲を連発。
2017年にMonstercatからリリースした“Jump”は、オランダでApple WatchのCMに起用されたことでも話題になりました!
すでにCoachelloやTomorrowland、EDC、Lollapaloozaといったビッグにも出演したほか、あのMartin Garrixも自身のセットで頻繁にDROELOEの曲をかけているだけでなく、ステージ上で共演を果たしたことまであります。
そして2018年8月10日(金)にリリースした新作EP『The Choices We Face』は、タイトルの通り“自分たちがしてきた選択”にスポットを当てた内容となっています。
このEPではDROELOE本人たちが今のキャリアを築くまでに直面してきた選択を曲に反映させており、まずノスタルジックで純真な“The First Wish”ではじまるのですが、DROELOEが子供のときに抱いていた夢や願望、そんな記憶をサウンドに取り込んであります。
https://soundcloud.com/bitbirdofficial/droeloe-the-first-wish?in=droeloemusic/sets/droeloe-the-choices-we-face-ep
つづいてNevveをフィーチャーリングした“Weird Machine”はエレクトロニックミュージックを学んだときの記憶が取り込まれており、まるで子守唄のようなソフトなシンセとアップビートなメロディが特徴的です。
https://soundcloud.com/bitbirdofficial/droeloe-weird-machine-ft-nevve?in=droeloemusic/sets/droeloe-the-choices-we-face-ep
その後インディー・エレクトロニカに挑戦した“Taking Flight”や、どこか不気味でメランコリーな雰囲気漂う“LIMBO”、安心感たっぷりな“Step by Step”、聴くことで初心に帰らせてくれるような“Turn Around”、最後に今までの道のりを振り返った回想録とも言える“Looking Back”と全7曲が収録されています。
ファンも着実に増え、ツアーやイベントのスケジュールも忙しくなったDROELOEですが、しっかり地に足を着けチャレンジ精神をを持って音楽への愛を追求し続けているのが分かります。
2018年9月からアメリカ各都市を回る自身初のヘッドラインツアー「The Choices We Face tour」を開催することが決まっており、ヨーロッパやアジアツアーも予定されています!
DROELOE独占インタビュー
Q1: DJに興味を持ったり、エレクトロニック・ミュージックを作るようになったきっかけは何ですか?
Vincent: もうかれこれ10年近く音楽のプロデュースを続けているんだけど、はじめはヒップホップの曲ばかり作っていて、今のトラップやベースミュージックを作るようになったのはつい2、3年前からなんだ。僕の両親がミュージシャンだったこともあって自分もミュージックスクールに通っていたんだけど、こんな風に常に音楽に囲まれて生きてきたのが大きな要因で、自然と興味を持つようになったという感じかな。
Q2: 最も影響を受けた曲やアーティストはいますか?
Hein: 数え切れないほど沢山のアーティストから影響を受けたけど、なかでもFlumeとSkrillex, そしてMr. Carmackの影響で、フューチャーベース/トラップというジャンルにハマるきっかけになったことは確かだね。
Q3: DROELOEのアートワークには毎回のように骸骨が登場したりと今では自分たちのシンボルのようになっていますが、どうして骸骨をシンボルとして選ばれたのですか?
Hein: この骸骨は僕が自分でデザインを考えて2016年10月にリリースした“Dilate”のアートワークで初めて登場させたんだけど、最初は面白半分だったのが自分たちでも凄く気に入ったんだ。それから自分たちのブランドのシンボルとして採用することにしたけど、本当はじめはカッコイイっていう理由だけで特に何も計画していなかったよ。笑
Q4: 今一番コラボしたいアーティストはいますか?
Vincent: 間違いなくPost MaloneとKanye West, Kendrick Lamarだね!
Hein: 僕はsomehoodlumみたいなビジュアルデザイナーと一緒に仕事してみたいね。僕たちのアートワークを手掛けてくれたら絶対素晴らしいものが出来上がるよ!
Q5: レーベルボスであるSan Holoと2017年に”Lines of the Broken”でコラボされていましたが、近い将来またコラボする予定はありますか?
僕たちとSanは音楽に対してそれぞれ違ったビジョンを持っているし、お互い自分たちのプロジェクトでとっても忙しいんだ。でもお互い素晴らしいアイデアが浮かんだときはまた一緒に仕事したいと思っているよ。
Q6: あなたたちが注目している、又、私たちにオススメしたいアーティストはいますか?
Semっていうオランダ出身のプロデューサーがいるんだけど、今凄く気に入っているんだ!実際、今コラボ曲を制作しているところなんだけど、とてもワクワクしているよ。また僕たちの友人でTailsっていうプロデューサーがいるんだけど、ぜひ彼にも注目して欲しいね。
Q7: 音楽をプロデュースするにあたって、どういったインスピレーションを曲に落とし込んでいるのですか?
Vincent: 基本的に自分の人生からインスピレーションを受けているよ。僕たちの音楽はいつも自分自身に関わることが多くて、日常生活においてそのとき感じたこと等を曲に反映させているんだ。
Q8: 最新曲である”Looking Back”に込められたメッセージについて教えていただけますか?
“Looking Back”はEP『The Choices We Face』からのファーストシングルだけど、このEPのラストソングでもあり、EP全体を締めくくっているんだ。このEPは夢を追いかけるにあたって直面しないといけないことをまとめた旅のストーリーみたいなもので、“Looking Back”はタイトルの通り、今一度振り返ってこの旅を見つめなおし、自分たちがここまでこれた道のりに関わってくれた全ての人たちに感謝を込めた作品となっているんだ。
Q9: 最新EP『The Choices We Face』はどこからインスピレーションを受けたのですか?また以前のEP『A Moment In Time』と比べて違う部分はありますか?
どのEPも自分たちのキャリアやそれまでの道のりを反映させた作品となっているんだ。ファーストEP『A Moment In Time』は初めて仕事でアメリカに行って成功を感じたことにインスパイアされて作ったのに対して、EP『The Choices We Face』はここまでの道のりを振り返ったもっと内省的な作品となっているね。
Q10: 今現在、力を注いでいることはありますか?
Hein: 今僕たちはアメリカの各都市を回るヘッドラインツアーに集中しているところだよ。またつい最近、ニューヨークで初のポップアートギャラリーを開催したから、どうやったらもっと規模を拡大して色んな都市で開催できるか模索しているところだね。
Vincent: 僕は色んなアーティストとのコラボ曲を仕上げるのに尽力しているよ。
Q11: 恐らくファンの皆が知らないであろうことを教えて下さい。
Hein: 僕は日本の漫画『NARUTO -ナルト-』が大好きで短編含め、全エピソードを見たよ。
Vincent: 僕は今ナルトのその後を描いた作品『BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-』に夢中ってことかな。
Q12: 一番よく使っているプラグイン等を教えていただけますか?
Vincent: 最近ではソフトウェアはAbletonをよく使っているね。あと曲を聴いてもらったら分かると思うけど、だいたいどの曲でもサンプラーのKontaktとシンセ音源のSerumを使うことが多いかな。
Q13: 今まで作った曲の中で1番のお気に入りは何ですか?
やっぱり“Looking Back”だね!
Q14: 近く日本に来る予定はありますか?
アニメもそうだけど僕たちは日本が大好きなんだ!今年11月にアジアツアーをする予定だから、ぜひそのとき日本にも寄りたいよ!
Q15: 日本のファンの皆さんにメッセージをお願いします。
私たちの音楽を聞いてくれてありがとう、日本に来るのを待つことはできない!
おわりに
いかがでしたか。
DROELOEはEkaliとのコラボ曲も順調に進んでおり、こちらもリリースが待ちきれないと語っていました。
Spending the day making sounds with @DROELOEMUSIC in Vancouver ☺️🏆
— 🍃EKALI🍃 (@EkaliMusic) 2018年1月7日
まだ日本での知名度は決して高いほうではないかもしれませんが、いずれ日本でも彼らの音が流行ると確信していますので、ぜひ彼らの今後の活躍にも注目してみて下さい!
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