先日書いたLucas & Steveや前回のTchamiなどフューチャーハウスの人気が日本でも高まってきているのを感じます。
ちなみに2017年9月29日(金)にはフューチャーハウスの大本命、Oliver Heldensが出演します!
この空前のフューチャーハウスブームに乗り、このシーンで外せないオススメのアーティスト、Madison Mars(マディソン・マーズ)について紹介したいと思います!
目次
- 1 Madison Marsとは
- 2 旧プロジェクト「Beat Service」も大人気!
- 3 なぜ「Beat Service」から「Madison Mars」へ?
- 4 「Madison Mars」誕生秘話!
- 5 Madison Marsのオススメ曲
- 5.1 Madison Mars – Theme O
- 5.2 Madison Mars – Ready Or Not
- 5.3 Madison Mars – Atom
- 5.4 Madison Mars – Milky Way
- 5.5 Madison Mars ft Jaren – It Was Me
- 5.6 Madison Mars – Future Is Now
- 5.7 Madison Mars – We Are The Night feat. Sanjana Ghosh
- 5.8 Madison Mars – Feel The Music
- 5.9 Sam Feldt – Been A While (Madison Mars Remix)
- 5.10 Tritonal feat. Steph Jones – Blackout (Madison Mars Remix)
- 5.11 Galantis & Hook N Sling – Love On Me (Madison Mars Remix)
- 5.12 Hardwell & Austin Mahone – Creatures Of The Night (Madison Mars Remix)
- 5.13 Martin Garrix & Troye Sivan – There For You (Madison Mars Remix)
- 6 おわりに
Madison Marsとは
Madison Mars(マディソン・マーズ)とは、本名 Madis Sillamoでエストニア出身のDJ/プロデューサー。
幼い頃特に音楽を習ったことはなかったものの、好奇心旺盛で色んなジャンルの音楽を聴いていたというMadison Mars。
CDを買うお金がなくダウンロードする術もなかったため、ラジオから流れる90年代のバンドなど自分のお気に入りの曲を必死でカセットに録音していたのですが、この経験から音楽は非常に尊く貴重なものだと感じていたそうです。
その後バンドミュージックからダンスミュージックを聴くようになり、今日の「Madison Mars」の音楽に大きな影響を与えました。
音楽のプロデュースを始めたときは何のプランも将来の夢もなく、普通の仕事が終わった後家に返って夜遅くまでプロデュースをするというのが日課となっており、自分の好きなことにひたすら打ち込んでいたら徐々に人気が出てきたそうです。
ちなみにMadison Marsは、当初「Beat Service」というステージネームを使ってトランスシーンで活躍していましたが、2015年頃からフューチャーハウスへとジャンルを変更しました。
そのため現在の曲のなかにもその名残としてアップリフティングなトランス系のメロディがブレンドされているのが分かります。
そして2015年、Don Diabloのレーベル HEXAGONからデビューシングル“Theme O”をリリース。
この曲でMadison Marsの名前を知ったという方も多いと思いますが、Don DiabloはじめYvesV, Dimitri Vegas & Like Mike, W&Wなど多くのトップDJたちからもサポートされました!
前々からリスペクトしていたDon Diabloがちょうどこの頃自身のレーベルを立ち上げたのを知り、この曲をEメールで送ったところ3週間後に「気に入ったので契約しよう!」という返事が来て、その1週間後にリリースされたのです。
2016年にリリースした90年代のサウンドにインスパイアされて制作したという“Ready or Not”も、これまた大ヒット!
この曲はThe Fugeesの同タイトル曲をサンプリングしているのですが、はじめブートレグとして自身のライブセットでかかえていたのですが、その後Don Diabloがこの曲も気に入ってくれHEXAGONからリリースしよう、と言ってくれたためシングルとなったそうです。
2016年にEP『Ready or Not』を発表すると、Beatportのフューチャーハウスチャートで首位を記録!
Martin GarrixやAfrojack, Kaskade, David Guetta, Tiësto, Knife Party, Sander van Doorn, R3hab, Showtek, Firebeatz, Cash CashなどもMadison Marsの楽曲をかけるなど、彼の名は広く認知されたと言えます。
2017年に入ってMartin GarrixとTroye Sivanによるヒットナンバー“There For You”のリミックスパックにも参加したり、Martin Garrixがイビサで行ったショーにサポートとして出演。
9月には日本でも人気急上昇中のデュオ、Lucas & Steveとコラボした“Stardust”を出したりとコラボやリミックスも精力的に行っています。
Proud to announce my collaboration with @lucasandsteve! 'Stardust' will be available on September 22! ☄️☄️☄️ @SpinninRecords pic.twitter.com/colXlzhFHy
— Madison Mars (@MadisonMars) September 2, 2017
2017年のTomorrowlandでは、Robert FalconやOlly Jamesと同じ「THE SOUND OF TOMORROW」ステージでトリを務めました!
オリジナルナンバーのリリースだけでなく、最近ではJonas BlueやLauv, Aanysa, Snakehips, kirstinなどさまざまなアーティストの楽曲もリミックスしています。
また今夏に新作EPをリリース予定もあり、最近のインタビューでDon Diabloとのコラボについても近いうちに実現する!と断言していたのでこちらも楽しみです!
旧プロジェクト「Beat Service」も大人気!
上でも話したように「Madison Mars」として活躍する前、2008年頃から「Beat Service」として活動していた時期があります。
美しいメロディックなトランスが魅力で、“Outsider”や“Charged”, “Fortuna”, “But I Did”といった曲でBeatportのトランスチャートで何度もトップ10入りを果たしました!
過去にはMarkus SchulzやArmin van Buuen, Susana, George Acosta, Lange, Rex Mundi, Moonbeamといったアーティストのリミックスまで手掛けています。
Markus Schulz
価格: 250円posted with sticky on 2017.9.6
Armin van Buuren
価格: 200円posted with sticky on 2017.9.6
こういった実績もあって、Armin van BuuenやTiesto, Ferry Corsten, Above & Beyond, Markus Schulzといったトランスシーンの重鎮たちからもサポートされていました!
そのほか2011年には自身のレーベル「Beat Service Audio」も立ち上げ、アメリカやヨーロッパ、オーストラリアなど世界各国のフェスやイベントにも出演するなど順風満帆の「Beat Service」でしたが、2015年でこのプロジェクトを終了することになります。
下ではその理由についてお話します。
なぜ「Beat Service」から「Madison Mars」へ?
まず「Beat Service」としてプロデューサー活動をスタートし、ヒット曲も数々生み出し世界中から引っ張りだこ状態といわゆる成功していたのにどうしてこのプロジェクトを辞めてしまったのか。
それはトランスシーンは型にはまっていてずっと同じ流れを繰り返しているように感じたからだそうです。
例えばトランスシーンで新しいサウンドに挑戦したら「なんだこのサウンドは?こんなのトランスじゃない!」と顰蹙を買うように、トランスシーンは80年代のサウンドを踏襲しているように思えるのだそう。
プロデューサーとして常に新しいサウンドやスタイルを追い求めていきたいと考えていた彼にとって型にはまったやり方というのは何か物足りなかったのでしょう。
そして新しく「Madison Mars」として再スタートし、独自のメロディやブレイクダウンを作ろうと決意しました。
上でフューチャーハウスと言いましたが、「Madison Mars」ではジャンルを限定せずとにかく新しいサウンドを追求し、さらに進化させていくことに努めているそうです。
自分が生きている時代の流行の音楽だけ聴いて人生を終えるのは勿体無いと思っており、みんな10年後、20年後先の音楽がどうなっているかワクワクするように、今後も型破りな新しいスタイルを見せてくれることでしょう!
「Madison Mars」誕生秘話!
Madison Marsのインスタグラムの最初の頃の投稿を見てみるとストーリー性のあるイラストが幾つかアップされているのに気づいた方がいるかもしれません。
トランスシーンから次のプロジェクトへの転身を考えていたときに、すでに「Madison Mars」という名前からいくつか曲を公開していたのですが、ファンの人たちにもっと自分のことを知ってもらうための時間が必要だと感じ、SNSに「Madison Mars」の紹介となるコミックストリップを投稿しました。
※コミックストリップ: 特定のストーリーを一連のコマやイラストレーションにより伝える、漫画の形式。
Facebookやインスタグラムなどにその写真が散りばめられており、「The Adventures Of Madison Mars」というFacebookページや公式サイトからも確認でき、限定のアートブックまで制作されました。
「Beat Service」としてのプロジェクトをきちんと終えてすぐに新しい名前で活動するのは良くないと思い、プロジェクトを切り替える1年間前から前もって「Madison Mars」という名前を出して説明していたのです。
ちなみにこのコミックストリップの題名は「Madis-on-Mars」といい、Madis(自身のファーストネーム)が火星(Mars)から新しい惑星へ探検するというストーリーで、Madison Marsが新しいシーンへに挑戦するという意味が込められているのです!
Madison Marsのオススメ曲
Madison Mars – Theme O
心地よいハウスビートと明るいピアノのコードが上手くマッチしたMadison Marsの代表曲のひとつ。
新しいサウンドをみんなに聴かせたいという想いから、この曲を作り上げるのに丸々1ヶ月費やしたそうです!
Madison Mars – Ready Or Not
この曲はアメリカの3人組ヒップホップ グループ、The Fugeesの名曲“Ready or Not”をサンプリングしています。
はじめはブートレグとして制作したのですが、Don Diabloのアドバイスによりコピーライト関係もしっかりさせヴォーカルも再度レコーディングした後にリリースされました!
Madison Mars – Atom
この曲はリリースされる前からMartin Garrixが、Ultra EuropeやTomorrowlandなど色んなセットでかけていたので聴いたことがある方も多いのでは?
ユニークなサウンドが魅力的でダンスフロア受けの良い1曲です!
またHardwellに「the best track I’ve heard in 2017 so far(2017年に聴いた曲の中でナンバーワンの曲!)」と言わしめました!
Madison Mars – Milky Way
キャッチーでバウンシーなメロディとコード進行のコントロールが完璧です!
間奏のブレイクビートやピアノのコードがより雰囲気を高めてくれます!
Madison Mars ft Jaren – It Was Me
アメリカ出身のシンガー、Jarenをフィーチャリングしたナンバー。
数年前からJarenのヴォーカルに惚れていたのですがついに共演することとなり、彼女のヴォーカルのもマッチするようBPMも126から142/71へと変えたそうです。
この曲はフューチャーベースバラードに仕上がっており、今までのスタイルとまたちょっと違うのですが、これもMadison Marsの言う新しいサウンドへの挑戦なのです!
後にMadison Mars自身によるVIPバージョンも制作されたので、こちらもチェックしてみて下さい!
Madison Mars – Future Is Now
2016年にSpinnin’ Recordsからリリースされたナンバー。
良い意味で歪んだシンセが中毒性が高く、ユニークなメロディとエネルギッシュなグルーヴの組み合わせも至極です!
Madison Mars – We Are The Night feat. Sanjana Ghosh
インド出身のアメリカ人女性シンガー、Sanjana Ghoshをフィーチャリングしたナンバー。
Sanjana Ghoshの優しい歌声とMadison Marsの独特なフューチャーハウスサウンドが絶妙にマッチしています!
Madison Mars – Feel The Music
若干オールドスクールなフューチャーハウス要素を感じられる1曲です!
2017年4月にリリースされたのですが、この曲も初期のMadison Marsのスタイルから変革されているのが分かりますね!
Sam Feldt – Been A While (Madison Mars Remix)
この曲は「Madison Mars」として初めて手掛けたリミックスなだけに一番思い入れがあるそうです。
Madison Marsらしいサウンドで、YouTubeでは原曲よりこちらのリミックスのほうが2倍以上再生されるほどの人気となっています!
Tritonal feat. Steph Jones – Blackout (Madison Mars Remix)
アメリカ出身のデュオ、Tritonalのナンバーをリミックスしています。
原曲に比べて非常にチルなリミックスとなっているので、聴き比べてみて下さい!
Tritonal
価格: 250円posted with sticky on 2017.9.6
Galantis & Hook N Sling – Love On Me (Madison Mars Remix)
スウェーデン出身のデュオ、Galantisとオーストラリア出身のDJ、Hook N Slingによるコラボ・ナンバーをリミックスしました。
軽快なピアノのリズムが印象的な、ポップなテイストにアレンジされています!
Hardwell & Austin Mahone – Creatures Of The Night (Madison Mars Remix)
HardwellとAustin Mahoneがコラボしたヒット曲“Creatures Of The Night”もリミックスしています。
“Creatures Of The Night”のリミックスパックに収録されている1曲ですが、ドロップ部分は踊り出したくなるような陽気なサウンドとなっています!
Hardwell & オースティン・マホーン
価格: 250円posted with sticky on 2017.9.6
Martin Garrix & Troye Sivan – There For You (Madison Mars Remix)
Martin GarrixとTroye Sivanのコラボ曲をリミックスしています。
この曲はMartin Garrixのレーベル「STMPD RCRDS」からリリースされた“There For You”のリミックスパックに収録されています!
ほかにもJulian JordanやBali Banditsなど全12曲のリミックスがありますが、個人的にはMadison Marsのリミックスが好きです!
おわりに
いかがでしたか。
Madison Mars(マディソン・マーズ)の独自のサウンドがより好きになりましたか?
2017年9月30日(土)にMNNもお気に入りのマカオのClub Cubicに出演するので、その後どうにか来日してくれませんかね?
今後も彼の予測不能なサウンドの進化に期待しましょう!
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