グラミー賞受賞歴のあるアメリカ出身のデュオ、The Chainsmokersが2017年1月にリリースした“Paris”に基づいた映画をプロデュースすることが明らかになりました！

この映画ではThe Chainsmokersが映画やテレビ番組などデジタル関連のプロジェクトを進めるためについ最近立ち上げたばかりのプロダクション会社「Kick The Habit Productions」とアメリカのミュージカルコメディ映画『Pitch Perfect(ピッチ・パーフェクト)』等の原作者としても知られるMickey Rapkinがタッグを組むとのこと。

「Kick The Habit Productions」は、以前タレントエージェント会社「UTA」のデジタルメディアエージェントを務めたDan Marcusが最高執行責任者としてプロダクションや部門を管理し、Disruptor RecordsのCEOかつThe ChainsmokersのマネージャーでもあるAdam Alpertが同社のCEOを務めます。

Drew TaggartとAlex Pallは「Kick The Habit Productionsを発表できてとてもワクワクしている。今後プロダクション会社を通じて自分たちのアーティスティックなヴィジョンとエンターテイメント産業とのギャップを埋めていきたいと思っている。単なるミュージシャンという時代は終わった。今後更に色んなことに挑戦して意義の有るプロジェクトにしていきたい。」と語っています。

Dan Marcusもまた「DrewとAlexは音楽だけでなく、創造意欲や情熱への追求、起業家精神、自分らしい生き様などその姿を通してファンと深い繋がりを持っている。彼らは単にこれらのテーマを歌っているのではなく、自分自身を表現したものだと感じることができる。」と伝えています。

この「Kick The Habit Productions」によるはじめのプロジェクトが“Paris”に基づいた映画で、Mickey Rapkinが脚本を書き、映画プロダクション会社の「Entertainment 360」等もプロジェクトに絡んでいるそうですが、具体的にどのような作品となるのかなど詳細は現段階では不明。

ただこの“Paris”の中に登場する「Paris」とは単なるフランスの首都パリではなく「感情的な憧れ」「全てが完璧な世界」のメタファーだと定義しており、人生の答えから逃げ、現実世界とはかけ離れた何かを捜し求めているような内容の歌詞となっており、深い内容の映画になることが推測できます。

【2018.11.12 追記】

つい先日、11月8日に行われた「Victoria’s Secret Fashion Show」でレッドカーペットに現れたThe Chainsmokersの2人にBillboardが突撃インタビューを行い、映画の詳細を一部明かしてくれました。

Mickey Rapkinは”Paris”を聴いてすぐに映画のスクリーンにも合うコンセプトを思い付いたんだけど、恋愛映画のようなものになっている。Mickey Rapkinが全体のストーリーを描いて、僕たちは各パートに手を加えるという作業を約1年かけて行った。そして出来上がった脚本を大手映画スタジオに売り込んだら、TriStar Pictures(現在ソニー・ピクチャーズ傘下にある映画会社)が買ってくれて、今映画の撮影を行っているところだよ。

今回得られた情報は以上で、まだ撮影段階のため、公開は早くて2019年以降になるでしょうが、また追加情報や予告が入ってきましたらこちらに追記します。