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虚偽の著作権違反報告でベースミュージックDJたちの楽曲がSoundCloudから大量に削除される!

虚偽の著作権違反報告でベースミュージックDJたちの楽曲がSoundCloudから大量に削除される!

多くのベースミュージックDJ/プロデューサーがアップした自分の曲がSoundCloudの著作権ポリシーに違反するとして削除され話題となっています。

これは「Dr Egg」と名乗る悪意を持ったユーザーが不特定多数のアーティストに対して著作権違反の主張を訴え、結果として自分の曲であるのにも関わらずSoundCloudから削除されるという事態が発生しています。

SoundCloudのプラットフォームでは、ユーザーから著作権に違反している旨のメールを受け取ると、その曲を削除する仕組みとなっており、すでにアーティストや会社によって著作権を取得している曲がサンプリングされたり、その曲の一部を使用された場合等に有効に働きますが、その報告が正しいか正しくないかに関わらず、1件でも挙がれば曲が削除されてしまう可能性があります。

この「Dr Egg」はさらに悪質なことに、アメリカ出身のプロデューサー、Moonboyのメール(moonboycreator@outlook.com)とイギリス出身のプロデューサー、Too Vainのメール(toovain@outlook.com)を無断で登録して著作権侵害の報告も彼らの名前を勝手に使用して行っているため、全く関係のない本人たちにも多大な迷惑をかけています。

MoonboyはTwitterで自身の成りすましに注意するよう呼びかける動画もアップしています。

この悪質ユーザーは著作権違反の報告を挙げるだけにとどまらず、SoundCloud上で直接アーティストたちに「著作権の攻撃はお好き?私をからかわない方がよいと学んでもらおうか。別に悪いと思っていないから。」等という相手を愚弄しているかのようなダイレクトメッセージも送信しているとのこと。

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In base 64, the coded message reads, "take a step into my world."

実際にこの虚偽の著作権違反によって曲を削除されたアーティストの数は全て把握できていませんが、HerobustやXaebor, Svdden Death, Mastadon, Slimez, Wooli, Subtronics, UburといったアーティストからInterval Audioのようなレーベルまで被害にあったようです。

ほとんどのアーティストが2件以上の著作権違反の報告メールを受け取っており、Uburに関しては朝起きたらメールBOXに大量の報告メールで溢れかえっていたそうです。

すでに多くのアーティストがSoundCloud側に著作権違反は間違いで復活するような旨のメールを送ったそうですが、その返信ではこの著作権違反の報告を行ったユーザーのメールアドレスを示して直接本人と問題を解決するよう促すメールだけが返ってくるだけで、しかもこのメールアドレスは全く関係のないMoonboyのものとなっています。

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現在、SoundCloudの広報担当が今回の騒動を受けて、「著作権侵害の報告は無効として、削除されたコンテンツ(曲)を復活する。」との声明を出しています。

以下アーティストたちのSoundCloudのシステムに対する不平・不満ですが、「SoundCloudはダブステップシーンを潰そうとしている。」「このポリシーが改善されない限り、もうSoundCloudには曲をアップしない。」等の声も挙がっています。

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