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Martin Garrixのレーベル「STMPD RCRDS」と最年少で契約を果たしたEAUXMARとは!

Martin Garrixのレーベル「STMPD RCRDS」と最年少で契約を果たしたEAUXMARとは!

これまでMartin Garrix主宰のレーベル、STMPD RCRDSと契約しているTodd HelderやBinders, TV Noiseなどを紹介してきました。

本日は18歳という若さでSTMPD RCRDSと契約してEP『Tell Me』をリリースしたEAUXMARについて紹介します!

EAUXMARとは

EAUXMAR(オマー)とは、19歳(2019年3月現在)のオランダ出身のDJ/プロデューサー。

2010年頃、当時シンガポールに住んでいたEAUXMARは、現地の中学校に通っていました。

中学校時代は友人たちと毎日スケボーに明け暮れる日々を過ごしており、よくスケボーの動画も見ていたのですが、それらの動画でよく使われていた奇妙だけどどこかカッコいい音楽に魅了され、ヒップホップやインディー/オルタナティブ・ミュージックにハマります。

10-12歳のときはイギリス出身のラッパー、MF Doomやオーストラリアのサイケデリック・ロックバンド、Tame Impalaといったアーティストの音楽を聴いたそうです。

そんなある日、雨が降っていてスケボーができなかったとき、放課後に屋内でもできる他の遊びを考えていました。

考えた結果、ピアノやドラムが上手かった友人のPisethの家に行って母親のコンピュータに入っていた「GarageBand(アップルが開発・販売するmacOS/iOS用の初心者向けの音楽制作ソフトウェア)」で遊び始めるのですが、これがEAUXMARの音楽への道を開くきっかけとなります。

そして2012年にヨーロッパに戻ってからも音楽のプロデュースを趣味として続けていましたが、2013年に姉と父親、友人、姉の友人と一緒にDisclosureのショーを観に行ったときに大きな衝撃を受け、趣味で行っていた音楽のプロデュースを本格的に行うことを決意しました。

それから色んなジャンルの音楽に挑戦してみたり、何度も試行錯誤を重ねた末に現在の「EAUXMAR」プロジェクトが誕生したのです。

EAUXMARは子どもの頃、ギターやピアノ、ドラムを経験していたことが現在の音楽プロデュースにも活かされており、「EAUXMAR」としてデビューする前は「ZAIO」など色んな名義で曲を出したり、他のミュージシャンとコラボしたこともあったそうです。

 

「ZAIO」名義で活動していたときは16歳の段階でSony / Epic Musicと契約し、『World Of ZAIO』というマンスリーMIXテープを発表したり、SEVENなどのオランダのクラブでプレイしていました。

EAUXMARは影響を受けたアーティストとして、Disclosure, Mura Masa, Kaytranada,といったアーティストの名前を挙げており、尊敬しているアーティストとして、Disclosure, Sam Gellaitry, A$AP Rocky, Kaytranada, Anomalieの5名をピックアップしています。

よく自身のサウンドをどのように定義できるか質問され、今でもちゃんとした回答が見つからないそうですが、「インディー/ヒップホップ/UKガラージの影響を受けたエレクトロニックミュージック」と表現しているように、どの曲もひとつのジャンルには分類し難いEAUXMAR独特のサウンドとなっています。

自分らしい要素は毎回取り入れつつも1曲1曲全く違ったスタイルのものを目指しており、大きなフェスでも家でヘッドホンで聴いても映えるように穏やかだけど混沌とした革新的なサウンドとなっているのです。

2018年9月にSTMPD RCRDSから自身初のEP『Tell Me』でデビューを果たし、同レーベルから積極的にリリースを重ねています!

STMPD RCRDSと最年少で契約!

自分の音楽のスタイルが合うレーベルを見つけるのにかなり苦労したというEAUXMAR。

というのも、ほとんどのレーベルが難解な音楽よりヒットしそうな音楽を欲していましたが、そんな中、Martin Garrixのレーベル、STMPD RCRDSは偏見のない柔軟な考え方を持っていて自分の音楽も受け入れてくれたそうです。

EAUXMAR自身も、似たような音楽が飽和しているこの時代、STMPD RCRDSの幅広く個性的な音楽と積極的に契約している姿勢にも共感できたと語っています。

STMPD RCRDSから曲を出すということは、Martin Garrix本人からもサポートされているといっても語弊はありませんが、EAUXMARはもちろん今後Martin Garrixとコラボ曲をリリースすることになったらとても嬉しいけど、はじめから意図してコラボ曲は作りたくないとのこと。

どういうことかと言うと、EAUXMARは曲を作るとき、自然発生するようにあくまでアイデアや構成が偶然生まれる感じを大事にしており、最初から”Martin Garrixとコラボ”となると強制力が発生してしまうため、いつか自ずとコラボする必要性が生じるその時までじっくり待ちたいとも伝えています。

今では2018年のAmsterdam Dance Event(ADE)ではSTMPD RCRDSのショーケースに出演したり、2019年のDancefairにSTMPD RCRDSが初めてブースを出したときもEAUXMARによるマスタークラスというプログラムまで組まれました。

ちなみにADE 2018でのショーがEAUXMARにとって初のショーでもあり、Dancefairにはつい2年前まではオーディエンス側で参加していましたが、マスタークラスで講師を務めるまでに急成長したのです!

EAUXMARのオススメ曲

EAUXMAR – Tell Me

EAUXMAR – Tell Me

 

デビューEP『Tell Me』のタイトルトラック。

80年代のポップスのようなエモーショナルな要素が入ったスローなフューチャーハウスに仕上がっています!

EAUXMAR – Doux

EAUXMAR – Doux

 

こちらもデビューEP『Tell Me』収録曲のひとつ。

ポッピーなヴォーカルとブレイクのピアノのメロディが特徴的で、オールドスクールな8ビットを使ったユニークな1曲となっています!

EAUXMAR – Blame

EAUXMAR – Blame

 

ピッチを上げたヴォーカルとスイートなコード、温かいライブベースが織り成すハーモニーが素敵なグルーヴィなクラシックハウスです!

EAUXMAR & Caius – Hurt U

EAUXMAR & Caius – Hurt U (Official Video)

 

デンマーク出身のプロデューサー、Caiusとのコラボ・ナンバー。

90年代から2000年代初頭を彷彿とさせるソフトでチルなメロディが特徴的で、アートワークが日本語で表記されているようにミニマルで美的な日本文化をも漂うわせるサウンドにもなっています!

EAUXMAR – Overrated

EAUXMAR – Overrated

 

厚みのあるクラップ音をバックに響く甘美な女性ヴォーカルや8ビット風のセンセがマッチした繊細な1曲。

ドロップの伸縮性のあるベースの雰囲気が個人的にお気に入りです!

Martin Garrix feat. Mike Yung – Dreamer (EAUXMAR Remix)

Martin Garrix feat. Mike Yung – Dreamer (EAUXMAR Remix)

 

オランダ出身のプロデューサー、Martin Garrixとアメリカ出身のシンガー、Mike Yungのコラボ曲を公式リミックス。

Mike Yungの力強いヴォーカルは活かすようにトラップスタイルのビートとメロディックな音を散りばめたアレンジを加えています!

おわりに

いかがでしたか。

EAUXMARがどんなアーティストか少しは分かっていただけたでしょうか。

EAUXMARはまだ十代とは思えないほど凝った独特のサウンドデザインを確立させているので今後の飛躍にも期待したいですね!

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