
ここ半年くらい記事の更新頻度低めでしたが、個人的に気になっているアップカミングなDJ/プロデューサーの紹介を再開したいと思います!
先週は、今年のULTRA JAPANに初登場するJonas Blue × Sam Feldtによるプロジェクト Endless Summerについて紹介しましたが、本日ご紹介するのは、実はキャリアは長いけど過去を清算し、新たなアーティスト名で活動し始めた jaakob について取り上げます。
jaakobとは
jaakobbとは、スウェーデン出身で2023年7月現在は、ロサンゼルスを拠点としているDJ/プロデューサー。
ソーシャルメディアの投稿も控えめということもあって、jaakobに関する情報はまだあまりないのですが、本名はFredrik Jakob Lidholmと言い、1996年7月4日生まれの現在27歳です。
自分にとってのロールモデルとして、ホームタウンのヒーローでもあるAviciiの名前を挙げているほか、自身を最も感情的にさせる楽曲として、真っ先にAviciiことTim Bergの代表曲”Bromance”を挙げています。
次の項目で掘り下げますが、Jake Liedo 名義で11歳の頃から音楽プロデュースをスタートしており、18歳の段階ですでにイビサのUshuaïaやCreamfieldsなど各国のクラブやフェスに出演したほか、憧れの存在でホームタウンのヒーローでもあるAviciiがスウェーデンのTele2 Arenaで開催したショーでオープニングアクトまで務めています。
音楽に対する意欲と情熱はハンパないと自身でも語っており、1日のうち16時間は音楽を聴いているのだそう。
jaakobプロジェクトをスタートさせた2020年に発表した、天使のようなボーカルと魅惑的なシンセサイザーが特徴のディープ・ハウスバラード”yours”はリリースするや否や、Swedish House Mafiaが自身のプレイリストに入れるなどネット上でも大人気に!
David Guettaとフューチャー・レイヴというジャンルを生み出したMORTENは真っ先にインスタで「曲を送って欲しい!」とコメントしたほか、「彼のメロディーには何か特別なものがある!是非みんな彼をチェックすべきだ!」と各メディアで大絶賛しているほか、Academy LAで開催した自身のショーにも出演させるなど、かなり一目置いています。

2022年には大手Spinnin’ Recordsと契約し、同年5月と10月にそれぞれ”Palma”と”Deep Blue”というトラックをリリース。
そして2023年4月、Swedish House Mafiaの代表曲”Greyhound”にインスピレーションを受けたという”Mind CNTRL”で、Martin Garrixのレーベル STMPD RCRDSからのデビューを果たしたのです!
Martin Garrixがリリース前のULTRA MIAMIやEDCでもかけたほか、昨日、Alessoと一緒にTomorrowlandのThe LibraryステージでB2Bセットを披露した際にも自身のセットでプレイするなど、手厚くサポートしているのが分かります。
この投稿をInstagramで見る
お騒がせYouTuberをも虜にする美しいメロディ
jaakobが2020年にリリースした”yours”という曲ですが、登録者数2360万人を誇る世界的に有名なお騒がせYouTuberことLogan Paul(ローガン・ポール)が自身のアパレルブランド Maverickを紹介した広告動画で、この”yours”を起用したことでも大きな話題を呼びました!
この投稿をInstagramで見る
この広告動画で使われている音楽は一体誰の曲なんだ!と一斉に検索され、Spotifyだけでも一気に300万回再生を突破しました。
それだけにとどまらず、jaakobの美しいメロディはLogan Paulの心に深く刺さったようで、次の広告動画用の音楽も作って欲しい!と直々に頼まれ”your way”を発表。
この投稿をInstagramで見る
さ、ら、に!プロボクシング元5階級制覇王者 Mayweather(フロイド・メイウェザー)とのエキシビションマッチまでの軌跡を描いた動画のサウンドトラックも手掛けるなど、Logan Paulにもめちゃめちゃハマっている様子が見て取れます!
この投稿をInstagramで見る
Jake Liedo名義でも爪痕を残す
前述したとおり、現在のjaakobプロジェクトを始動させる前は、Jake Liedとして音楽キャリアをスタートさせました。
“Swede Love”や”Fiona”といったオリジナルトラックのヒットや、Foxes, Gotye, Liedholmなどのアーティストの楽曲のリミックスで頭角を現しましたが、最も有名なのは、2015年にMartin Garrixの人気曲のひとつ”Forbidden Voices”のリワークを手掛けたことでしょう。
このリミックスは作成された2015年当時からMartin Garrix本人がULTRA MIAMIやTomorrowlandなど様々なセットでかけたほか、それから8年経った現在でも尚、2月のEDC Mexicoや3月のインドツアーのセットなどでもプレイするなど、ほぼオフィシャルに近いリミックスと言っても過言ではありません。
上記のシングルやリミックスは、BBC Radio 1のDanny HowardやPete Tongからもピックアップされたほか、Epic Recordsから出したビッグルーム×ハウス・バラード”NEA”もまた話題となり、InsomniacのMetronome Mixシリーズに登場した際もオープニング・トラックとして披露しました。
2014年にフリーダウンロードで公開した”Invisible Touch”を聴けば、陶酔的なメロディが魅力のプログレッシブ・ハウスを得意としているのが分かりますが、2015年からはArmin van Buuren主宰のArmada Triceから立て続けに曲を出しており、加えてトランスの才能にも長けているのが感じられます。
しかし、新型コロナウイルスのパンデミック真っ只中である2020年に、キャリアをゼロからスタートすることを決意。
“Forbidden Voices”のリワークはMartin Garrix本人からも重宝されましたが、”Mind CNTRL”でMartin Garrixのレーベルからのリリースを果たし、約8年ぶりに違う形でMartin Garrixと再び繋がったのはなんだか感慨深いですね!
Martin Garrix dropping @itsjustmejaakob’s new banger in Mumbai, India 🤯🔥🇮🇳
Track ID: @itsjustmejaakob – Mind CNTRL [@stmpdrcrds] pic.twitter.com/FoFoJnPX7t
— 1001Tracklists Media (@1001TLtv) April 27, 2023
ちなみに、”Mind CNTRL”のトップラインはロサンゼルス・エンシノにあるLogan Paulの自宅で、他のプロジェクトを制作していたときに出会ったボーカリストと一緒に作ったそうです。
jaakobの快進撃は、まだ始まったばかり。過去のJake Liedo名義の曲を振り返りながら、jaakobの並外れたメロディ・センスとユニークな音楽性に酔いしれてください!
コメントを残す