直近ではありますが、今週末の 5 月 10 日(金)に ZEROTOKYO で『After the Seven』が開催され、海外からのスペシャルゲストとして、数々のバンドやプロジェクトを通して長きに渡って活躍し続けるレジェンドにして、プログレッシブ・ロックの先駆者のひとりでもある Steve Hillage、さらにテクノシーンを代表するトップ DJ /プロデューサー Adam Bayer 率いる Drumcode の看板アーティストでもある Oscar L が出演!
UKテクノ・アンビエント・プログレッシヴ・シーンの大御所Steve Hillage (System7 / UK) -DJ SET-、
世界中のテクノ・テックハウス・シーンで最も影響力のあるOSCAR Lの来日が決定!
System7 Live in Tokyoのリストバンドご提示で1000円OFF!2024.5.10(金)After the Seven
OPEN:23:00… pic.twitter.com/xNTGIfhomn— ZEROTOKYO (@ZEROTOKYO_JAPAN) May 6, 2024
同日開催される「System7 Live in Tokyo」のリストバンドを提示することで 1000 円 OFF で入場できるというのもかなりお得ですが、なにより Steve Hillage 名義での DJ セットも見れて、Tomorrowland などの大型フェスにも出演し、テクノ/テック・ハウスシーンで活躍する旬の Oscar L までも一夜で見ることができる豪華なラインナップとなっていますので、両アーティストのご紹介とイベントについて!
目次
プログレッシブ・ロック界の行ける伝説 Steve Hillage
Steve Hillage こと Stephen Simpson Hillage は、イギリスを代表する伝説的なギタリスト/ソングライター/プロデューサーのひとりです。
Steve Hillage というソロアーティストとしてだけでなく、サイケデリック・ブルース・ロックバンド Uriel(Arzachel)や、プログレッシブ・ロック・バンド Khan、サイケデリック・ロック・グループ Gong、自身率いるバンド The Steve Hillage Band などでの活動をはじめ、1980年代に入ってからは妻でもある Miquette Giraudy との System 7 プロジェクトでエレクトロニック・ダンス・ミュージックシーンにも参入したほか、姉妹チルアウトプロジェクト Mirror System も始動させるなど、ロックからエレクトロニック・ダンス・ミュージックに至るまで 50 年以上に渡って幅広い分野で活躍しています。
Shadows と Lonnie Donegan を聴いて育った Steve Hillage がギターに夢中になるのはごく自然な流れで、9 歳で初めてギターを手にすると、15 歳頃にはクラシックギターのレッスンを受け、高校在学中にして最初のバンド Uriel を結成しており、大学を卒業した後、1971 年にはレコード契約の関係もあって Khan を結成。 1960 年代後半のカンタベリー・ロックシーンによって磨きを上げ、Gong でサイケデリックな領域に進み、1970 年代半ばに The Steve Hillage Band で成熟。
Khan や Gong など 複数のバンドにまたがるキャリアを通じて、ロックギターによるサウンドの限界を押し広げると共に、The Steve Hillage Band として発表した『Fish Rising』や『Motivation Radio』といったアルバムでシーンに多大なる影響を与えました。
Steve Hillage は Eric Clapton や Jimi Hendrix からもギターに関して大きな影響を受けたと語っていますが、自身も 60 年代のソウルとモータウン・サウンドのグルーヴが好きで、Jimi Hendrix もまたファンキーな面を持っていたこともあって、自分のプログレッシブなサウンドとスタイルを維持しながら、ファンクの要素に組み込んでいるのが分かります。
一方、System 7 プロジェクトは、長年のパートナーであり、同じ Gongのメンバーでもあった Miquette Giraudy と 1991 年に結成したデュオになりますが、テクノやトランス、アシッド・ハウスなどの要素を内包したスタイルを確立させ、チルアウトやアンビエント、ダウンテンポ的な音楽は 2005 年に始動させた Mirror System 名義からリリースしています。
System 7 ではこれまでのファンク・ロックサウンドとは全く異なるサウンドを展開。サイケデリック文化がエレクトロニクスでも受け入れられていることに気付き、クラブシーンにも徐々に関わっていくようになるのですが、80 年代後半にアシッド・ハウスが流行したタイミングで System 7 プロジェクトをスタートさせ、Carl Craig, Laurent Garnier, Alex Paterson ともコラボし、『777』などのアルバムを通して成熟したスタイルを反映させ、世界中から大きな名声を得ました。
また、System 7 は手塚治虫の『火の鳥』を題材としたアルバム『Phoenix』を 2007 年に発表したことを発端に、日本を代表するサイケデリックアクト ROVO のリーダー 勝井祐二が長年のファンだった Steve Hillage と交流を深めたことで、ROVO とのコラボ・プロジェクト Phoenix Rising を発足したことまであります。
2023 年には The Steve Hillage Band & Gong として初来日公演を行ったのも記憶に新しいですが、2024 年 5 月 10 日(金)は System 7 として渋谷の duo MUSIC EXCHANGE で 5 年ぶりとなる来日公演を行いますが、その夜は ZEROTOKYO で今度は Steve Hillage としてパフォーマンスを行うということで、1 日で両方の名義によるプレイを堪能できる貴重なギグとなります!
新世代テック・ハウス界の申し子 Oscar L
スペインを拠点とする DJ /プロデューサーで、イベリアのエレクトロニックシーンを代表する OSCAR L は 15 年以上にわたるキャリアを誇ります。
ラジオで流れるプログレッシブを聴いて育った Oscar L は 14 歳で初めてクラブに行き、テクノの魅力に惹き込まれ、音楽の道を進むことを決意。20 歳のときに故郷マドリードの有名なラジオ局 Loca FM 主催の DJ コンテストで優勝したことから地元で DJ として働き始め、トランスやプログレッシブの曲制作もスタートし、自分だけのスタイルを徐々に確立させました。
今では Adam Beyer 主宰の Drumcode やその姉妹レーベルにあたる Truesoul はじめ、Mark Knight 主宰の Toolroom、Hot Since 82 の Knee Deep In Sound Suara、Umek の 1605、Chus & Ceballos の Stereo Productions など、シーンで最も著名なレーベルから曲を多数リリース。
2015 年には Beatport のテック・ハウス部門で Best 5 プロデューサーに輝き、以後、自身のオリジナルトラックやリミックスは何度も Beatport をはじめとした主要チャートで上位に食い込ませています。
2017 年に Truesoul でデビューして以来、特に Adam Beyer からはグルーヴ指向の楽曲を気に入ってもらい、Truesoul からも Drumcode からもリリースを重ね、 Drumcode Festival にも呼ばれたり、Adam Beyer がホストを務めるラジオショーにも出演したりと、色んな形で共演するほど熱烈サポートされていますが、それ以外にも Richie Hawtin, Nicole Moudaber, Mathame, Josepth Capriati, Ilario Alicante など、錚々たるメンツからも支持されています。
インディーズやチルアウト、Lo-Fi、クラシックといった種類の音楽を聴いて得たインスピレーションをテクノやテック・ハウスに昇華させており、Tomorrowlandをはじめ、The Bpm Festival, Dreambeach, Empires Music Festival といった大型フェスにも軒並み出演しているほか、世界中のさまざま都市で公演を行っては、人種も国境も超えてダンスフロアの観客を躍らせています。
また、2002 年から開始し、今では 120 の異なる局を通じて 16 カ国で放送されている自身がホストを務めるラジオショー D-Mix も人気を博しています。
Drumcodeとサインした夫婦デュオ Drunken Kongらも登場!
5 月 10 日(金)の ZEROTOKYO は Steve Hillage と Oscar L だけに限らず、迎え撃つ国内アーティスト陣もこれまた豪華で、Oscar L と同様、Adam Beyer 主宰の Drumcode からリリースを果たした Drunken Kong も出演します!
先月、初ローンチされた ZEROTOKYO のニューパーティー「Hi-Tech」にも出演した Drunken Kong は、ベルリンの有名なフェス Love Parade(現 Rave The Planet)でプレイした 2 組目の日本人アーティストで、2023 年にリリースした 4 トラック EP『I Want To See』で念願の Drumcode デビューを果たしたのですが、Drumcode からEP を出したのは、少なくともここ 15 年間では Drunken Kong しかいません。
さらに、各クラブで開催している人気次世代テクノパーティー synapse. のレジデントでもある DJ /プロデューサーの ALEXANDER MURAKAMI らも出演するほか、当日は VJ H2KGRAPHICS の映像も加わるなど、盤石の布陣が揃っています!
この投稿をInstagramで見る
さらに冒頭で記載したように、同日開催される「System7 Live in Tokyo」のリストバンドを提示することで 1000 円 OFF で入場可能!またとない貴重な機会となりますので、System7 と Steve Hillage 両方のプロジェクトでのパフォーマンスを目撃して下さい。
2024.5.10(金) After the Seven @ZEROTOKYO
OPEN 23:00
HP:https://zerotokyo.jp/event/after-the-seven0510/
DOOR:¥3,500-
FASTPASS TICKET:¥3,000-(優先入場・入場料金含む)
B4 Z HALL
Steve Hillage (System7 / UK) -DJ SET- / OSCAR L / DRUNKEN KONG / ALEXANDER MURAKAMI
VJ:H2KGRAPHICS
B3 RING
Numanoid a.k.a. TsuyoshiI Suzuki (Matsuri Digital) /KOTARO (Wonkavator) / ERIMIYA (EN Fes) / kojiro(Re:birth Fes) / TSUTOMU(Sawagi Fes) / SUEPON -live-(Waon Productions)
VJ : MIZUKI
B2 BOX
〈TECHNO / ELECTRONIC / HOUSE〉
fvku (漂流音楽)/ TAIYO / Kijta (Resonance) / AY / Sophia / Cloud9(NAN, rtaann, Rent, Shunpei Kataoka, Martin)
B2 R BAR
〈TECHNO〉
CHIKA / endorphin(空心才楽団) / Ririko(karuomo) / Chrumi / Liko Kitajima
OTHER
【ENTER】〈TECHNO / HOUSE / DISCO〉
avion (INTENTION, Acid Beat Squad) / Gohlem / Fu-z × ast / OJ3 & Tuyetmizuno / Ryuga Nomoto(Ginza member)/ KirBy / Kotti / maseda
コメントを残す