MNNではHeadhunterz(ヘッドハンターズ)やCoone(クーン), Miss K8(ミス・ケイト), Brennan Heart(ブレナン・ハート)などハードスタイルやハードコアといったジャンルのDJを過去に取り上げてきました。
しかし最近はハード系ジャンルのアーティストを紹介できていなかったので、久しぶりにハードスタイルを代表するDJをご紹介したいと思います。
本日ピックアップしたのは、Radical Redemption(ラジカル・リデンプション)!
彼は12月に大阪のクラブ「Joule」への出演も決まっているので、この機会に是非詳しく知ってイベントに参加してみて下さい!
目次
- 1 Radical Redemptionとは
- 2 ライブスーツがカッコよすぎる!
- 3 「Minus Militia」としてのプロジェクトも大人気!
- 4 JOULE OSAKAでパフォーマンス!
- 5 Radical Redemptionのオススメ曲
- 5.1 Radical Redemption – The Funfair of Madness
- 5.2 Radical Redemption & Angerfist – Order of Hostility
- 5.3 Radical Redemption & Digital Punk – Protest of Indignation
- 5.4 Radical Redemption – Smack Bitches
- 5.5 Radical Redemption ft. MC Nolz – The One Man Army
- 5.6 Radical Redemption & Miss K8 ft. MC Nolz – Scream
- 5.7 Radical Redemption & Hard Driver – Choppin’ Bodies
- 5.8 Psyko Punkz – Forgot About Dre (Act of Rage & Radical Redemption Remix)
- 6 おわりに
Radical Redemptionとは
Radical Redemption(ラジカル・リデンプション)とは、オランダ出身のDJ / プロデューサーです。
本名はJoey van Ingenといい、1990年生まれの現在26歳。
幼い頃から音楽全般が好きだったRadical Redemptionは、10歳の頃からドラムを習い始めます。
音楽のリズミックな要素に興味を持っており、いくつかのバンドのドラマーとして活躍したりもしていました。
当時の夢は世界でナンバーワンのドラマーになることだったのですが、同時にダンスミュージックのハードなサウンドにも心を動かされ、どっちで食べていくか悩んだ時期もあったそうです。
その後、DJをしたいという願望が湧いてきて、すぐにターンテーブルを購入し独学で練習。
自分の家のガレージで友人たちを招いたハードスタイルパーティーを何度も開催しては、日々の練習で磨いたスキルを披露しました。
そのパーティーは友人たちの間でも好評で、その数か月後には地元のクラブ「Disco Tijs(現Club Epic)」のレジデントDJを務めることになります。
順風満帆にキャリアを進めてきていましたが音楽への情熱が人一倍強い彼はそれでは飽き足らず、クラブで「自分が作った曲をかけることができたら、もっと最高なはずだ!」と思い2009年からプロデュースもスタート!
昼夜問わず時間さえあればとにかくプロデュースのスキルアップに全てを注ぎ、現在のRawstyle(Raw Hardstyle)のスターDJとしての地位を確立しました!
※Rawstyle(Raw Hardstyle) = Hardstyleの中でも、特にヘビーなキックとダークな雰囲気が印象的なHardstyleを指す。
1日平均12時間から14時間くらいスタジオにこもって作業していたというから驚きです!
彼のユニークなサウンドはハードスタイルDJのCrypsisをも魅了し、2010年にRadical Redemptionとして初のトラックでもある“Darkness is Calling”でコラボが実現!
2011年の「Hard Bass」の場で25000人もの観客の前で披露したのを皮切りに、現在に至るまでDecibel FestivalやDefqon 1などハードスタイルの人気フェスに相当数出演し、色んなアーティストたちともコラボして、ハードスタイル/ハードコアシーンに欠かせない人物のひとりになりました!
ちなみにCrypsisとは、地元のクラブ「Disco Tijs」で初めて会い、そのときプロデュースをはじめたばかりだった自分にプロデュースのことを色々教わったといいます。
そしてある日Crypsisが自分の家に来たときに、制作途中だった“Darkness is Calling”を聴かしたところ、とても興奮してくれて一緒にこの曲の完成に携わらせてほしいとオファーされコラボすることになりました。
その後、2011年の夏にオランダのハードスタイル系のレーベル「Minus is More」と契約し、ファーストアルバム『Annihilate』も大ヒットし、プロデューサーとしても成功!
彼が2013年に出したアルバム『The Spell of Sin』を聴けばわかると思いますが、このアルバムにはドラムンベースやハードコア要素のある曲もあります。
Radical Redemptionのメインのサウンドはあくまでハードスタイルですが、ハードコアからトラップまで色んなジャンルを聴くというだけに今後ハードダンスというジャンルの細分化に伴い彼のサウンドも進化していく予感がします!
伝え忘れていましたが、Radical Redemptionは先日発表された世界の人気DJランキング「DJ Mag Top 100DJs 2016」で68位にランクインしており、2015年は72位、2014年は64位と3年連続でランクイン!
今年2016年にHeineken Music Hallで行われたRadical Redemptionのショーは、チケット販売開始から3時間半で完売するなど今最も注目されているハードスタイルアーティストのひとりなのです!
ライブスーツがカッコよすぎる!
Radical Redemptionといえば、ライブのときによく近未来的なスーツを着ることでも知られています!
ライブパフォーマンスをするにあたってどうやったら目立つことができるか考えたRadical Redemption。
そこで父親を通してアムステルダムに住むクリエイティブな人物に会い、自分のアイデアを交えつつ2人でじっくり話し合いました。
もし目立ちたいのなら他の人がやっていないことをするべきだということで生まれた答えが、「ライブスーツを着る」こと!
その瞬間からライブのときにスーツを着てパフォーマンスをすることになったのです!
それにしても近くで見ると結構、重厚感もあって、マスクをしながらDJパフォーマンスは息苦しそうですが。。
光っている彼のシンボルマークはカッコイイです!
「Minus Militia」としてのプロジェクトも大人気!
この「Minus Militia(マイナス・ミリティア)」とは、上でも軽く話したCrypsisとChain Reaction、そしてRadical Redemptionの3人で結成したプロジェクトです!
昔から親交のあった3人は2012年頃から何か新しいことをしたいと考えていました。
そして2013年のある日、2014年の「Hard Bass」のクロージングアクトを3人でやって欲しいとのオファーを受けたときに「このタイミングだ!」と思い、そのときに思い付いたという「Minus Militia」という名前で「Hard Bass」に出演すると回答して生まれたそうです!
ちなみに3人ともDJ Lunaが立ち上げたハードスタイル系のレーベル「Minus Is More」というレーベルに所属しており、レーベル主催のイベントにもたびたび出演しています!
先月出した“Obey & Arise”は「Militant Mayhem 2016」の公式アンセムソングにもなっており、曲の制作やライブ活動などRadical Redemptionは「Minus Militia」としての活動にも精力的に取り組んでいます!
「Intents Festival 2015」のときのライブセットを載せておくので、こちらもチェックして見て下さい!
ちなみにこの「Minus Militia」は直訳すると「負の民兵」ということで、軍服のようなコスチュームを着てパフォーマンスしています!
JOULE OSAKAでパフォーマンス!
ここまででRadical Redemptionについて少しは分かっていただけましたでしょうか。
そんなRadical Redemptionですが、なんと12月16日(金)に初来日&大阪の「Club Joule」でパフォーマンスすることが決まっています!
日程の都合上、12月17日(土)には台湾のイベントに出演となっているため、日本で見られるチャンスはこの大阪「Club Joule」の公演のみとなります!
非常に貴重な来日イベントですので、興味がある方はこの機会を逃さないで下さいね!
雷鳴-RAIMEI-
2016.12.16.FRIDAY
OPEN 22:00
ADV 2,500YEN / DOOR 3,000YEN
SPCIAL GUEST DJ : Radical Redemption
DJ : Energy Dai / Monogotz a.k.a. NMDB / merupo / Bassfreq from Tokyo / Roy Mikelate from South Korea / momo
Radical Redemptionのオススメ曲
Radical Redemption – The Funfair of Madness
「Intents Festival 2015」の公式アンセムソングにもなったRadical Redemptionの代表曲のひとつです!
ヘビーなキックが印象的で、それ以外にも多様なサウンドを織り交ぜたユニークな1曲となっています!
関係ないですけど、PVを見てて毎回思うのですがハードスタイルのフェスって綺麗な人多いですよね!
Radical Redemption
価格: 200円
posted with sticky on 2016.11.21
Radical Redemption & Angerfist – Order of Hostility
オランダ出身のハードコアDJ、Angerfist(アンガーフィスト)とのコラボ・ナンバー。
ハードコア/ハードスタイル好きの人たちにとっては待ち侘びていた夢のようなコラボなのではないでしょうか!
Radical Redemptionのドラマーだった経験を活かしてドラムのパートを作り、さらに自身のヴォーカルも入れています!
力強さが前面に出たこの曲は「Airforce Festival 2016」の公式アンセムソングにもなっています!
Angerfist & Radical Redemption
価格: 200円
posted with sticky on 2016.11.21
Radical Redemption & Digital Punk – Protest of Indignation
オランダ出身のハードスタイルDJ、Digital Punk(デジタル・パンク)とのコラボ・ナンバー。
この曲はなんといってもメロディが素敵!
男性の語りがあって、女性ヴォーカルが入ってきてのドロップで昇天間違いなしです!笑
Radical Redemption – Smack Bitches
ちょっぴりダークな雰囲気漂うメロディとエフェクトのかかったラップが非常にマッチしています!
この曲は同タイトルのEP『Smack Bitches』に収録されており、この曲以外にも“MMIX”, “Coïtus”, “Extreme”の3曲もカッコ良いです!
Radical Redemption ft. MC Nolz – The One Man Army
オランダ出身のアーティスト、MC Nolz(エムシー・ノルズ)をフィーチャリングしたナンバー。
ピアノのサウンドも使われていて激しい音とのギャップがまたカッコよく、終盤は聖歌のような女性コーラスも用いられていて新しいです!
Radical Redemption & Miss K8 ft. MC Nolz – Scream
MNNでも以前紹介したウクライナ出身の女性DJ、Miss K8(ミス・ケイト)とのコラボで、MC Nolz(エムシー・ノルズ)をフィーチャーしたナンバー。
疾走感のあるトラックで、“Scream”というタイトルの通り、実際に叫び声のサンプルが入ってからのドロップは最高にアガります!
Radical Redemption×Miss K8の組み合わせは、過去に彼女のナンバー“Unforgettable”のリミックスでも共演しています!
Radical Redemption & Hard Driver – Choppin’ Bodies
ベルギー出身のハードスタイルDJ、Hard Driver(ハード・ドライバー)とのコラボ・ナンバー。
RawstyleのDJ同士ということで、想像通り荒々しい音が鳴り響く1曲ですが、メロディーもシックで病み付きになります!
Psyko Punkz – Forgot About Dre (Act of Rage & Radical Redemption Remix)
オランダ出身のハードスタイルデュオ、Psyko Punkz(サイコ・パンクズ)のナンバーをオランダ出身のDJ、Act of Rage(アクト・オブ・レイジ)とともにリミックスしています。
元ネタはEMINEM(エムネム)の“Forgot About Dre”ですね!
MNNはEMNEMの大ファンなので、この曲をめちゃくちゃ聴いていたこともあってこのアレンジには興奮しました!
おわりに
いかがでしたか。
Radical Redemption(ラジカル・リデンプション)は母国オランダをはじめ、ヨーロッパでは非常に人気を集めているDJのひとりです!
ヨーロッパではハードスタイルやハードコアといったジャンルは非常に盛んですが、日本含めアジアではまだヨーロッパほど活発ではないのが現状です。
今回の来日をきっかけにEDMを中心に聴いている読者の方にもハードスタイルやハードコアのジャンルに興味を持っていただけたら幸いです!
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