以前、世界では勿論、日本でもブームになりつつあるインダストリアルベース / ミッドテンポベースシーンを代表するアーティストのひとりとして1788-Lを紹介しました。
本日は、同じくインダストリアルベース / ミッドテンポベースシーンを語る上で外せないBlankeについて紹介したいと思います!
目次
- 1 Blankeとは
- 2 意外にも趣味はガーデニング!?
- 3 Blankeのオススメ曲
- 3.1 ILLENIUM, Blanke, Bipolar Sunshine – Gorgeous
- 3.2 Rezz, Blanke – Mixed Signals
- 3.3 1788-L & Blanke – Destiny
- 3.4 Blanke – Rush ft. HOLLY
- 3.5 ATLiens & Blanke – Contact
- 3.6 Blanke – Incinerate ft. GG Magree
- 3.7 Blanke – Sneaky Plans & Clever Tricks
- 3.8 Blanke – Voice In The Machine
- 3.9 Black Tiger Sex Machine x Blanke – Hacker
- 3.10 Gryffin, Elley Duhé – Tie Me Down (Blanke Remix)
- 4 おわりに
Blankeとは
Blankeとは、オーストラリア出身のDJ/プロデューサーで、本名はJohn-Paulと言います。
以前、Ministry Of Soundのビッグルームアーティストとして活動していたのですが、当時は心ここにあらずな状態で、ビッグルームは音楽のプロデュースを学ぶためには最適のジャンルですが、自分が本当にしたいのはベースミュージックだと気付き、2016年に「Blanke」プロジェクトをスタートさせました。
ビッグルームアーティストとして活動していたときはマネジメントもブッキングも自分ひとりで行い、キャンベラの大きなクラブのレジデントを務めたり、オーストラリアにツアーできた人気ビッグルームアーティストのサポートアクトも度々務めていたそうです。
ビッグルームを突き進める前は、1番最初にドラムンベースからスタートしたのですが、奥深く探求する余地がまだまだあるのはベースミュージックだと気付き、一周してベースミュージックに戻ってきたのです。
ちなみに学生時代はバリバリのスポーツ大好き少年で、走り幅跳びやマラソンなどに熱中しており、オーストラリアで行われたトラックレースの大会では3位に入賞したこともあったのだとか。
ベースミュージックに転換してからは、Zeds Deadのレーベル Deadbeatsが発信している音楽や理念などに共感し、Deadbeatsから注目してもらえるよう何度もデモを送り、見事Deadbeatsとの契約を果たし、現在までに多数の曲やEPをリリースしました。
ちなみに曲を作るときは誰から連絡も届かない自分だけの小さな世界に閉じこもれるよう、いつもだいたい深夜に暗くした部屋で音楽プロデュースを行っているというBlanke。
4つ、5つの曲の制作を同時に進行させるアーティストもいますが、Blankeは自身で認めるほどの完璧主義者のため、ヘビーでエネルギッシュ、且つメロディックで美しい音楽を目指して、ひとつの曲のみを少しずつ調整したり修正して作り上げるそうです。
そんなBlankeは2018年に公式リミックスを担当したRL Grimeの“Pressure (Blanke Remix)”で、ILLENIUMやRezz, Zeds Dead, k?d, Black Tiger Sex Machineなど多くのアーティストからサポートされました。
「Blanke」として活動してわずか数年のうちに、YourEDMやBillboard, Noisepornなど多数の海外メディアから ‘2019 Artists To Watch(2019年注目すべきアーティスト)’ としてピックアップされました。
すでにILLENIUMやKill The Noise, Just Blaze, Snails, RL Grime, Peking Duk, Alison Wonderland, Riot Ten, Dillon Francis, What So Not, Yellow Claw, Carnage, Kayzo, Zomboy, QUIX, Jauz, Slushii, JOYRYDEなどのツアーでもサポートを務め、Illeniumや1788-L, Rezz, Avance, Kayoh, ZEKE BEATSなどともコラボ。
AstralwerksやUltra Records, Dim Mak, Ministry Of Sound, Deadbeats Lowly Palace, Buygoreなどの人気レーベルからも曲をリリース済みで、Blankeの曲はTomorrowland, Ultra Miami, EDC Las Vegas, Coachella, Splendour in The Grass, Shambala, Lost LandsといったビッグフェスでRezzやk?d, BTSM, Grandtheft, ILLENIUM, Steve Aoki, Slumberjack, GTAなどのアーティストからもプレイされました。
コラボしたいアーティストとして13, Shadient, Krayysh, i_o, Ekali, Jaron, Feed Me, Seven Lions, ILLENIUMの名前を挙げていますが、どのアーティストとのコラボ曲も聴いてみたいですね!
意外にも趣味はガーデニング!?
普段、ユニークで激しいミッドテンポベースを制作しているBlankeですが、彼は新しい植物を植えたときや、ガーデニングした様子などを度々SNSに載せています。
『Grown & Gathered』という自給自足や健康的な生活に関するガイド本を貰って読んだのをきっかけに、自分の体内に入る食べ物や食物を育てることなど、暮らしのあり方を意識するようになったとのこと。
それからというもの、自分で食物を育てるためにどのように耕地するかにもハマっており、音楽のプロデュースとはまた違った有益さがあると感じているそうです。
ちなみに、鮮やかな濃い紫色の見た目と味わいからダークオパールバジルが1番のお気に入りの植物だそうで、よく料理するときにも使っているらしいですが、そんなギャップも魅力的ですね。
Blankeのオススメ曲
ILLENIUM, Blanke, Bipolar Sunshine – Gorgeous
アメリカ出身のプロデューサー、ILLENIUMとイギリス出身のシンガー、Bipolar Sunshineとコラボしたナンバー。
この曲はILLENIUMのサードアルバム『Ascend』にも収録されているのですが、2019年8月にBlankeがHARD Summerで初披露して話題となり、出だしのBipolar Sunshineのインディーポップなバースとグリッチの効いたヴォーカルと轟きわたるシンセを含んだBlankeらしいドロップがオススメの1曲です!
BlanekはILLENIUMの“Pray”の公式リミックスも提供しているので、併せて聴いてみて下さい!
Rezz, Blanke – Mixed Signals
カナダ出身のフィメールプロデューサー、Rezzとのコラボ・ナンバー。
Rezzらしい不気味なメロディとBlankeによる力強いビートとパンチの効いたベースが組み合わさったエレクトロサウンドとなっています!
Rezzは自分の作品に対して確固たるヴィジョンを持っていたこともあって容易に事が進んでいったそうで、ほぼ毎日のように電話会議していたそうです。
1788-L & Blanke – Destiny
ミステリアスなプロデューサー、1788-Lとのコラボ・ナンバー。
SF映画のディストピアな世界観を表現したかのような革新的なベースミュージックがカッコイイ1曲となっています!
1788-Lとは似たようなヴィジョンやテクニックを持っていたため、非常にスムーズにプロジェクトが進行したそうです。
Blanke – Rush ft. HOLLY
DownrightからリリースしたEP『Sneaky Plans』収録曲で、HOLLYをフィーチャーしたナンバー。
HOLLYがデモを持ち掛けてきたことからプロジェクトがスタートしたそうで、非常にグルーヴィーなベースラインが要となっている1曲です!
ATLiens & Blanke – Contact
アメリカ出身のデュオ、ATLiensとのコラボ・ナンバー。
3つのドロップそれぞれが若干違ったスタイルとなっており、特に最後のドロップはハードウェアシンセサイザーを使ってクレイジーなサウンドを創り出しているので注意して聴いてみて下さい!
Blanke – Incinerate ft. GG Magree
オーストラリア出身のフィメールプロデューサー、GG Magreeをフィーチャーしたナンバー。
薄気味の悪いヴォーカルと異常音のようなシンセからスタートするのですが、全体を通して「焼却処分」というタイトルに相応しい破壊的なサウンドとなっています!
Blanke – Sneaky Plans & Clever Tricks
DownrightからリリースしたEP『Sneaky Plans』のオープニングトラック。
ちなみにBlankeはイギリスの小説家、Roald Dahlによるおとぎ話『The Enormous Crocodile(どでかいワニの話)』が好きで、その中の言葉から引用してタイトルを付けたそうです。
Blanke – Voice In The Machine
DeadbeatsからリリースしたEP『ALT. COLOUR // VOICE IN THE MACHINE』に収録されているナンバー。
Blanke独特の未来的なスタイルとグリッチなサウンドが特徴的なダークなミッドテンポベースに仕上がっています!
Black Tiger Sex Machine x Blanke – Hacker
カナダ出身のトリオ、Black Tiger Sex Machineとのコラボ・ナンバー。
テッキーでディープなエレクトロハウスとなっており、この曲はなんと言ってもサイトランスのようなセカンドドロップがめちゃくちゃカッコイイので注意して聴いてみて下さい!
Gryffin, Elley Duhé – Tie Me Down (Blanke Remix)
アメリカ出身のプロデューサー、Gryffinのナンバーをリミックス。
原曲のエレクトロポップ感を壊すことなく、普段のダークなベースサウンドとは違ったキャッチーでメロディアスなサウンドにアレンジしており、Blankeのサウンドの幅広さが伺えます!
おわりに
いかがでしたか。Blankeがどんなアーティストか少しは分かっていただけましたでしょうか。
今週金曜日の2019年10月11日に同じくオーストラリア出身のプロデューサー、Godlandsとコラボした新曲“Hellraiser”をSteve Aokiのレーベル Dim Makからリリースする予定のBlanke。
そんなBlankeは、2019年12月に福岡、東京、名古屋の3都市で初来日公演を行うことが決まっているので、是非遊びに行ってみて下さい!
【来日情報】
12月にBlankeのジャパンツアーが決定!!✅12月13日(金)@kiethflack
✅12月14日(土)@CIRCUSTOKYO
✅12月15日(日)@CLUBMAGOILLENIUMやRezzとのコラボ曲でも有名なオーストラリア出身のプロデューサー、Blankeが福岡、東京、名古屋の3都市で来日公演を行います! pic.twitter.com/T60GCWsdE0
— MNN (@Music_News_Net_) 2019年9月30日
コメントを残す