今年 4 月、VINAI がアジア文化への愛を込めて、自分たちのレーベル DRAGON X Records をローンチし、自身の楽曲はじめ、アジアの気鋭アーティストたちによる楽曲を発表してきましたが、2024 年 8 月 2 日(金)、日本人 DJ /プロデューサーである TAI IKEZAWA と Kohey の 2 人が、ドイツを代表する人気 DJ /プロデューサー Cuebrick を迎えた新曲 “Party Generator” を同レーベルからリリースしました!
OUT THIS FRIDAY🔥 🔥
Cuebrick x TAI IKEZAWA x Kohey
PARTY GENERATORPre-save linkhttps://t.co/VGy1ApmS6N pic.twitter.com/BkhDhO0Bq9
— TΛIIKΞZΛWΛ (QUADRA VISION)🇯🇵 (@TAIIKEZAWA) July 29, 2024
VINAI 主宰の DRAGON X Records がどのようなコンセプトのレーベルで、どういった経緯で Cuebrick とのコラボが実現して DRAGON X Records からリリースすることになったのか、また、制作過程で工夫した点など、ご本人たちに伺ってみました!
目次
VINAI主宰のレーベル DRAGON X Recordsとは
日本含め、アジアに多くのファンを抱えるイタリア出身の兄弟 DJ /プロデューサー・デュオ VINAI は、これまで何度もツアーでアジア各国を周りアジアの文化にどっぷり浸ったことが、レーベル名のインスピレーションにもなっています。
アジアの文化はもちろん、人や食べ物、街の雰囲気も大好きで、アジアは自分たちの心の中で大きな部分を占めているそうで、なによりアジア各国で多くのファンから受けた温かさというのは本当に素晴らしく、自分たちのレーベルを立ち上げようと決めたときに、アジアの神話における伝説上の生物の象徴ともいえるドラゴンから名前を取り「DRAGON X Records」にしたのです。
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VINAI が過去に “The Sinner” でも共演した RAAKMO とのコラボ・シングル “Follow The Stars” が最初のリリースとなり、以降、Aki-Hiro, Advanced, Aurede といったアジア出身のアーティストたちの楽曲もリリースされましたが、アートワークからもアジアらしさが溢れています。
Hard Dance から Bass House にいたるまで、リリースする楽曲のジャンルは限定しておらず、オリジナルで踊れる質の高い音楽を発信していくことを掲げています!
2023 年の DJ Mag Top 100 DJs において 51 位にランクインした VINAI は先日、W&W と Gabry Ponte とコラボした新曲” Axel F (Take It To The Floor)” をリリースしたりと、ソロ/コラボ・トラックを通して様々な種類のサウンドを披露していますが、独自のレーベルも立ち上げ、今後更なる飛躍をめざしています。
Cuebrickともコラボしてリリースに至った経緯
TAI IKEZAWA と Kohey は過去に、”Acid Is My DNA” や “Won’t Look Back” でコラボしたことがあり、House District Records からリリースした前者の “Acid Is My DNA” は、Dimitri Vegas & Like Mike や Will Sparks, Justin Prime からもサポートされ、Beatport の Mainstage チャートや iTunes チャートにもランクインしたほか、Spotify で 15 万回再生を突破し現在も尚再生数を伸ばし続けています。
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最新曲の “Party Generator” は、瞬時にパーティー気分を味わえる無邪気で陽気で純粋に楽しめるトラックを作りたいという想いから曲の制作をスタート。
今回制作するにあたって、当時の HARD HOUSE エッセンスをリアルに伝えるには、どうしても当時のヴォイスサンプルや Horn サウンドが不可欠だったことから、当時の SAMPLE CD(Download 販売ではなくCD-ROM で売られていた時代)を倉庫から掘り出して探したり、先輩 DJ たちにも情報提供してもらってサンプルを集め、当時の良い意味で古臭い音と Kohey が創り出す現代のトラックメイクエッセンスが交わり、現代の Hard House へと進化させています。
そして、踊って楽しめるパーティーチューンを求めていた DRAGON X Records にデモを送ったところ、レーベルオーナーである VINAI からの提案で、すでに同レーベルからもリリース歴のある Cuebrick とコラボすることが決定!
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Cuebrick と言えば、Blasterjaxx や Manse ともコラボしたことがあるほか、”At Night” は Hardwell からもサポートされ、Revealed Recordings や Spinnni’ Records, Armada Music, Maxximize, Smash The House といった人気レーベルからもリリースを重ねており、2023 年の DJ Mag Top 100 DJs では 93 位にランクインしました。
最近の勢いに目を見張るジャンル Euro Dance 発祥の地のひとつであるドイツ出身の Cuebrick がさらにアレンジで加わり、2000 年代初頭の Hard House エッセンスを現代に落とし込み、本場仕込みの Euro Dance Track に仕上がっています。
DJ USE としては雰囲気を変える Hook 的な 1 曲や、ジャンルを変えていきたいときの 1 曲、また、ピークに持っていきたいときの 1 曲になって欲しいとのことです!
本日、僕の新曲"Praty Generator"がリリースされました🔥🔥@VINAI のレーベル "DRAGON X" からのリリースで、自身初の Euro Danceトラックです。
さらに、DJ MAG #93 の @Cuebrick_Dj 、そして @TAIIKEZAWA とのコラボレーション楽曲です🇩🇪×🇯🇵🤝
ぜひ聴いてね✨ pic.twitter.com/c0loMToiNC
— Kohey (@kohey_music) August 1, 2024
Hard Houseが今後再びムーブメントに!?
2000 年代初頭にトレンドだった Hard House(UK Hard House, Dutch Hard House, Hammer House, Donk House,Warp House など Hard House の中でもまたジャンルが細分化されていました)。
当時のレーベルだと、Ministry of Sound / Tidy Trax / Nukleuz / Manifesto / Tripoli Trax といったイギリスのレーベルや、Clubbb Box / Blue White Records / D’N’A といったオランダのレーベルが Hard House シーンを盛り上げており、Don Diablo や Tom Staar(当時は Ingo 名義)までもが、当時は Hard House DJ として大活躍していました。
近年の Hard Techno DJ や House DJ たちも当時の Hard House をプレイリスト加えたり、Hard House ネタの楽曲も多くリリースされ、Y2K サウンドが現代に返り咲き新たなムーブメントとなっているのを感じます。
ステップを踏み続けられる跳ねる縦乗りビートに、ヴォイスサンプル、シンセリフが畳み掛ける陽気で軽快でパワフルなサウンドに仕上げた最新曲 “Party Generator” を、Y2K が流行する現在、Y2K HARD HOUSE 世代を通ったクラバーは勿論のこと、現代のクラバーも是非 Y2K Fashion と共に楽しんでみて下さい!
アーティスト紹介
TAI IKEZAWA PROFILE
国内外の超大型 CLUB で活動をする TAI IKEZAWA の大きな功績の一つに、2013 年 12 月に千葉の幕張メッセで開催された 1 万人規模の冬フェス「WOMB ADVENTURE’ 13」に出演。
そして、2016 年海浜幕張で行われた Electric Zoo Beach に出演を遂げ、存在感ある圧倒的なパフォーマンスで、完璧なクラウドコントロールスキルを発揮したことが挙げられます。 その他にも、世界一有名なダンスミュージックレーベルとして名高い「Ministry of Sound」の JAPAN レジデント DJ を務め、そのレーベル傘下でもある『housexy』の JAPAN オフィシャル DJ としても活動。 その他、UK 三大 PARTY の 1 つ『Gatecrasher』や Global Gathering ジャパンツアー等の Big Party にも参加。現在は、東京を拠点に全国 主要 CLUB で活躍し、Ferry Corsten, Dyro, Bingo Players, Dub Vision, TJR, Will Sparks, TWOLOUD, MAKJ, Kryder, Tom Staar, Yvis V, Slushii, Quentin Mosimann, Tim Mason, Aly & Fila, Infected Mushroom, Astrix, GMS 等、様々な世界のトップアーティスト達と共演。 また近年では、韓国 / 中国 / 香港等のアジアを中心に Guest に呼ばれ、今後も更にワールドワイドな展開に期待が寄せられています。
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Tech House, Techno, Progressive House, EDM, Big Room, Trance, Hard Dance をシームレスにクロスオーバーさせ、クラウドを自在にコントロールする能力にも長けており、国内数々の有名 CLUB のメインフロアーを熱狂の渦に引き込み、海外でも高い評価を受け活躍する彼が織りなす Groove は、クラウドの誰もが認め、人種・性別・年齢問わず高い支持を獲得しています。
20 年以上の長きに渡り、常に第一線で活躍してきた彼の世界観から生み出される、時に繊細で儚く、時に力強く図太いサウンド・パフォーマンスは、本来在るべき “本当の CLUB” の姿を体感させてくれるに違いありません。
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また、 TAI IKEZAWA 名義とは別に、Techno 名義 QUADRA VISION でも活動しており、Dragon Records からリリースしたデビュー・シングルは DANNY AVILA にもサポートされ、Beatport Mainstage Hype Top100 チャートで 23 位にランクインしました!
別名義QUADRA VISIONでリリースしたFollow The PathがDANNY AVILA -Mainstage Techno Radio Episode 107にてサポート頂きました🔥
7曲目に収録https://t.co/1mZMnMR5GO pic.twitter.com/uZksz0CHnI
— TΛIIKΞZΛWΛ (QUADRA VISION)🇯🇵 (@TAIIKEZAWA) July 1, 2024
Kohey PROFILE
2010 年頃から DJ キャリアをスタートさせ、都内の大型クラブでプレイ。2018 年から作曲を開始し、わずか 2 年で大手ゲーム会社やトップ YouTuber、国内外問わず多数のアーティストに楽曲を提供。短期間でその才能を認められ、業界内での評価も急速に高まっています。その後、自身のアーティスト活動を本格的に開始し、世界中の有名レーベルから多数の楽曲をリリース。2 作目の “Take Me Now” では、世界最大級の音楽フェス Tomorrowland の公式ラジオ番組「One World Radio」にて楽曲が紹介され、グローバルな注目を集めました。
2022 年には Revealed Recordings 傘下で DADA LIFE が主宰するレーベル Crash & Smile から、日本人として初めてソロで楽曲をリリースするという偉業も達成し、日本のダンスミュージックシーンに新たな道を切り開きました。
2024 年には、KSHMR がヨーロッパやチリ、ペルー等の Ultra Music Festival のメインステージでオリジナル楽曲 “Welcome To The Jungle” を約 10 万人の観客の前でプレイ。これにより、世界中のトップアーティストからも絶賛され、彼の音楽が世界中で支持されることを証明!
— Kohey (@kohey_music) July 16, 2024
同年、Hardwell のレーベル Revealed Recordings はじめ、Will Sparks のレーベル CLUBWRK、MaRLo のレーベル Reaching Altitude からも楽曲を立て続けにリリースし、国際的なシーンでの地位を確固たるものにしました。現在も国内外のアーティストに楽曲を提供し続けており、彼の作品は多くのプラットフォームで高評価を獲得。また、複数の音楽学校で作曲の講師を務め、次世代のクリエイター育成にも力を注いでいます。
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