2017年は9月16日(土)、17日(日)、18日(月・祝)の3日間に渡って開催された「ULTRA JAPAN 2017」。
今年で4年目を迎えた「ULTRA JAPAN」ですが、今回も期待を裏切らない豪華なラインナップに加えて、「LIVE STAGE」が日本初上陸するなど規模を更に拡大して行われました!
MNNは2日目の17日(日)に参加させて頂きましたので、会場内の雰囲気や出演アーティストがどんなプレイを披露したのかお伝えしたいと思います!
「ULTRA JAPAN」の会場をレポート!
実は今回「ULTRA JAPAN」初参加だったのですが、まずその規模の大きさに驚かされました。
過去に「Road to Ultra Hong Kong」には参加したことはありましたが、「MAIN STAGE」はその数倍も大きく、そのほかにも「RESISTANCE STAGE」、「LIVE STAGE」、「ULTRA PARK STAGE」と全4ステージもあり、3日間で総勢95組以上ものアーティストが出演!
最寄の東京テレポート駅から会場を目指して歩いていましたが、会場に近づくにつれて漏れ聞こえてくる重低音に自然と心が躍り、ゲート前で左手に現れる巨大な「MAIN STAGE」を見てついに来たという実感で一気にテンションが上がりました。
プレス受付を済ませ入場ゲートをくぐると一番最初に広がるのが「ULTRA ART PARK」。
ここではDJによるプレイだけでなく、スポーツファッションブランド Onitsuka Tigerと日本を代表する様々なアーティストがコラボして、アート作品の展示やライブペインティングが実施。
Onitsuka Tigerプレゼンツなだけにスニーカーをモチーフにした巨大滑り台や卓球台などが置かれ、インスタ映えしそうなフォトジェニックスポットが広がり、そんなアートな空間で聴く音楽はお洒落さを倍増させてくれました!
まず各ステージがどんな雰囲気か見てみようと会場を少し散策してみると、女性専用エリアやパウダールーム、VIPラウンジ、フード、ドリンクなどホスピタリティーもかなり充実しているの分かります。
今回VIP席にもお邪魔させていただいたのですが、専用のトイレやバーカウンターがあり、ある程度人と人との距離も保てるのでGA席みたいな密集するのは苦手という方も楽しめるようになっています。
またVIP席はステージから見て右側の2階席に位置しているため、GA席より少しだけ遠い位置で鑑賞することにはなるのですが、高性能な音響設備やスピーカーの向きの調整によって音の聴こえ方もとても良かったです!
今更ですがNick Martinはやっぱりエモいセットを披露してくれました!
▶️https://t.co/0kCuwHdIlE@nickmartinlive @UltraJapan pic.twitter.com/jvemfjW15i
— MNN (@Music_News_Net_) 2017年9月20日
そのほかJALのブースやスミノフブース、RUBY MUSHROOMのブースなども並んでおり、写真撮影やゲームなどを楽しむこともできました。
フードやドリンクを販売するテントの近くには漆黒のテントに覆われた「RESISTANCE STAGE」があるのですが、コアなファンたちが集いアンダーグラウンドなハウスやテクノの音に酔いしれることができます。
この「RESISTANCE STAGE」と壁一枚隔てた場所には「LIVE STAGE」があり、ちょうどフィメールラッパーSophieeとプロデューサーのAutomaticによるプロジェクト、ゆるふわギャングが登場し多くのオーディエンスを沸かしていました。
来場者もこれまた豪華で、菜々緒やアンジャッシュの渡部建やトレンディエンジェル斎藤司、ざわちん、大倉士門、カラテカの入江慎也、植野有砂、AMIAYA、JP The Wavyなどの姿も見られ、多くの芸能人たちも楽しまれたようです!
「MAIN STAGE」のアーティストたちのセット!
Nick Martin, Slushii, Knife Party, Hardwell, そしてThe Chainsmokersを見たのですが、ちょいちょい違うステージにも移動したので見た範囲で感じたことを書いていきます。
まず今回初来日となるNick Martinはチルアウトなセットを披露。
Zeddの“Clarity”やMartin GarrixとMatisse & Sadkoの“Togethe”, David Guettaの“Titanium (Alesso Remix)”など人気曲もふんだんにかけていたのでみんな大盛り上がりでした!
続いてSlushiiはVJも面白くナルトやドラゴンボール、ガキの使いの「絶対に笑ってはいけないシリーズ」でお馴染み「全員OUT」や北斗の拳「お前はもう死んでいる」の文字とヴォーカルサンプルまで使用。笑
他にもヒップホップを挿んで緩急を付けつつ自身のヒットナンバーとともにアニメソングやFLOWの“GO!!!”までミックスしてきたりとこの「ULTRA JAPAN」のために作ったセットが面白かったです!
Knife Partyは「Road to Ultra Hong Kong」のときにフルセットを聴いたのでちょうど「LIVE STAGE」からメインステージに行くときに聴いていたのですが“Internet Friends”や“Bonfire”といった代表曲はもちろん、個人的に好きなWiwek & Moksiの“Masta”も聴けて大満足でした!
人気曲のひとつ“Begin Again”はかけなかったみたいですが、3日目にPendulumとして登場したときにかけたようです。
続いてプレイしたのがHardwell。
彼の登場前から会場のボルテージが一気に上がるのを肌身で感じ、登場とともに大歓声が沸き起こったあの瞬間は忘れません!
ビッグルームを中心に矢継ぎ早にミックスし、数多のハイライトを生みだしたHardwellのセットには、世界のトップに君臨するDJとしての風格を見せつけてくれました!
最新EP『Hardwell & Friends』収録曲から、Tom & JameやJunkie Kid & Maddix, JAGGSらのID、またHardwellとHarrisonによる未発表曲“Earthquake”なども生で聴くことができました。
そして「MAIN STAGE」のトリを飾ったのは、今最も売れているDJ/プロデューサーといっても過言ではないThe Chainsmokers。
彼らの甘いサウンド目当てで来ていたファンは多少そのセットに驚いたかもしれません。
Zomboyの“Like A Bitch”やYellow Claw & Juyen Sebulbaの“Do You Like Bass?”をはじめとしたダブステップやトラップをベースに“Closer”など自身のアンセムを絶妙なタイミングで投下!
Coldplayとコラボしたヒットナンバー“Something Just Like This”はDon Diablo, Alesso, Dion Timmerと3種類のリミックスをかけ観客は大合唱し、アグレッシブなサウンドでは頭を揺らす、そんなギャップの効いたセットはまさに圧巻の一言!
ザ・チェインスモーカーズ & コールドプレイ
価格: 250円posted with sticky on 2017.9.28
2日目はあいにくの悪天候に見舞われましたが、そんな雨風を物ともしないほどの熱量がフロアを取り巻いており、心から楽しんでいる自分がいました。
「ULTRA JAPAN」初参加が雨だったので晴れた日がどうなのか分かりませんが、個人的には雨のおかげで暑さでバテることもなく、雨とレーザーが交錯する様子にうっとりすることもあり、カッパを着て楽しむというのも乙なものだと感じました。
ライブ感溢れる「LIVE STAGE」に感動!
今回「ULTRA JAPAN 2017」で日本初上陸した「LIVE STAGE」。
初来日となるTchamiや、KSHMRをはじめ、SALU、KOHHなど、海外のトップDJから日本人アーティストまでHIP HOPやロックなどジャンルの壁を超えたラインナップに多くのオーディエンスを沸かせました!
「LIVE STAGE」のコンセプトは「ダンスミュージックの無限の可能性を追求するべく、よりダイナミックなライブパフォーマンスを取り入れた」とありますが、KSHMRとTchamiのセットを見てその説明に納得しました。
まずKSHMRですが、解像度の高いLEDスクリーンに彼の母国であるインドの古い物語を彷彿とさせる映像を流した後に登場!
このストリー性のある映像を曲の合間合間に挿むことで、彼が創り出す独特なワールドに深く惹き込まれたのではないでしょうか。
“Burn”や“Tsunami”といった昔の人気曲から先日出した新作EP『Materia』収録曲、そしてまだ当時未発表のHardwellとのコラボ曲“Power”まで満遍なくプレイ!
またフルートやヴァイオリン、トランペットなどオーケストラでイントロを生演奏したり、自身のナンバー“Kolkata”とインドで有名なポップチューン“Jimmy Aaja”をマッシュアップした曲を流したときにはインド舞踊を披露したりと「LIVE STAGE」の醍醐味を体感できました!
続いて登場したTchamiですが、キリスト教を信仰する彼のイメージに合うようにDJブースもまるで教会の祭壇のようなセットにチェンジ!
今回がTchamiの初来日ということもあって、「MAIN STAGE」では大トリでThe Chainsmokersが回していたにも関わらず多くのハウス好きが集結。
“Adieu”や“Missing You”, Moksi & Chaceの“Lucky”, Skrillex & Habstraktの“Chicken Soup”など自身のナンバーも程よく交え、フューチャーハウスとベースハウスを次々と繰り出しました!
またVJも教会を意識した映像が映し出され、中盤ゴスペル歌手たちも登場して荘厳な雰囲気漂う独特のセットが斬新でしたね!
このように生演奏がもたらすダイナミズムや情感、シンガーたちの生のバイブス、そして誰も予想し得ない即興性が魅力的で、その瞬間にしか体感することのできない、濃密な空間が絶えず広がっていました。
どのステージのラインナップも豪華なため同じ時間帯に見たいアーティストが被ってしまい、誰を見るか苦渋の決断でしたが、これもまた「ULTRA JAPAN」の醍醐味のひとつでしょう。
おわりに
もはや特定のジャンルやカテゴリに縛られることなく、あらゆるサウンドを包括した「ULTRA JAPAN」。
3日間で延べ12万人ものオーディエンスを歓喜させ、今年も見事大成功を収めましたが、次回は節目となる5回目。
本家マイアミの「UMF」も記念すべき20周年を迎え、さらなる進化が期待されているなか、「ULTRA JAPAN」もまた必ずや刷新し、新たな姿を見せてくれることでしょう!
また現在、「ULTRA JAPAN 2017」に出演したアーティストたちのライブ音源がmixcloudで公開されているのでチェックしてみて下さい!
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